卵料理の中で、溶き卵をフライパンで混ぜながら炒めるといえば「炒り卵」と「スクランブルエッグ」があります。
炒り卵はご飯の上にかけて食べる和食用、スクランブルエッグはハムやベーコンに添えられたり、サンドイッチの具に使われたりするため、洋食用とされています。
ただ、向き不向きではなく、炒り卵とスクランブルエッグでは料理の方法が全く異なります。
炒り卵の作り方
炒り卵は「そぼろ」とも呼ばれていますが、溶いた卵に塩や砂糖、みりんなどの調味料を加えて、よくかき混ぜながら炒める卵料理です。
汁気が飛ぶまで十分加熱し、箸を常に動かしてパラパラ状態になるまで炒めます。
少し甘めか、または甘辛い味にします。
なお、粒状になる前の半熟で止めることもあり、その状態の料理は「びしょ玉」や「半炒り」と呼ばれます。
スクランブルエッグの作り方
スクランブルエッグとは、溶き卵に塩やコショウ、それに牛乳または生クリームなどを入れ、混ぜ合わせるように炒める卵料理のことです。
牛乳や生クリームなどを加えるため、炒り卵に比べて水分や油分が多く、卵は固まらずにふわふわ状態になっています。
また、トロトロ感を出すため、水分を加えながら作るのが特徴です。
なお、ふわっとした感じを出すため、炭酸水を加えることもあります。
炒り卵とスクランブルエッグの違い
炒り卵とスクランブルエッグの違いは見た目で明らかです。
炒り卵は小さい粒状に固まっていますが、スクランブルエッグはふわふわした雪のようになっています。
また、作り方が以下のように根本的に違います。
・炒り卵:溶いた卵に、塩や砂糖、みりんなどの調味料を加えて混ぜ、固くなるまで炒めます。
・スクランブルエッグ:溶いた卵に、牛乳や生クリーム、塩、胡椒を加え、半熟になるように炒めます。
炒り卵とスクランブルエッグの食し方
炒り卵は五目ずしの色どりとして、また色鮮やかなそぼろ丼など、ご飯に組み合わせて食べることが多くなっています。
一方、スクランブルエッグは単品としても食べらますが、サンドイッチに挟んだり、チーズや野菜などと一緒に食すのが一般的です。
なお、炒り卵は油を使わないためとてもヘルシーです。
一方、スクランブルエッグは焦げないように、バターや油が敷かれます。