野沢菜は「長野県野沢が発祥の漬物用葉野菜のこと。」
「漬物野菜」と言い換えると分かりやすい。
高菜は「からし菜の一種で漬物用葉野菜のこと」。
「辛い漬物野菜」と言い換えると分かりやすい。
からし菜は「種は辛子になる汎用葉野菜のこと」。
「汎用野菜」と言い換えると分かりやすい。
これらは漬物に利用される葉野菜の代表的なものです。
「からし菜」の種は「からし」となります。
「野沢菜」は発祥地の名前です。
「野沢菜」はアブラナ科の二年草のことです。
長野県野沢温泉村周辺で栽培されてきた「野沢漬」の材料となるものです。
一説ではカブの仲間と言われていたために地元では「蕪菜」と呼ばれていましたが、観光客により「野沢菜」と言う名前が広まったものです。
発酵が進んだベッコウ色の「本漬け・古漬け」とそれほどでもない緑色の「浅漬け・新漬け」があります。
「高菜」はからし菜の仲間です。
「高菜」もアブラナ科の仲間です。
遠く中国から平安時代には伝来していたと考えられ、原産は中央アジアとされます。
日本三大漬物「野沢菜漬け」「広島漬け」「高菜漬け」と言われています。
カラシ菜の仲間でもあり、葉に辛みがあるのが特徴です。
阿蘇高菜・雲仙こぶ高菜・三池高菜・久住高菜・長崎高菜などが有名で主に西日本・九州で栽培されています。
「からし菜」もアブラナ科の仲間です。
「からし菜」は種が「和からし」となります。
「野沢菜」や「高菜」の様に漬物にすることも多いものです。
からしが取れるだけあり、葉にも辛みがあります。
葉は大葉に良く似た形状をして長さが20センチほどのものを収穫します。
因みに「サラダからし菜」と言うものは生で食べられるように改良されたもので、「からし菜」とは葉の形状も異なり別物になります。
アブラナ科の「野沢菜」「高菜」「からし菜」は漬物に合います。
アブラナ科の葉野菜は「水菜・白菜・キャベツ・ブロッコリー・葉ボタン・チンゲンサイ・小松菜・蕪・アブラナ・ダイコン・ワサビ」など多彩です。
漬物に合う「白菜・ダイコン・蕪」は勿論「野沢菜・高菜・からし菜」も漬物に使われるのです。
「野沢菜」は長野・野沢が発祥ですが、「高菜」「からし菜」は大陸から伝来したものになります。