サビは「金属表面に生じた酸化物のこと。」
「表面酸化物」と言い換えると分かりやすい。
腐食は「金属などが酸化作用でサビを作る現象のこと」。
「表面酸化現象」と言い換えると分かりやすい。
純粋の金属元素は空気中の酸素と反応して、腐食を起こし易いのです。
一般的にこの現象を「腐食」と呼び腐食により生じた酸化物を「サビ」と呼んでいるのです。
「サビ」は物質
「サビ」は腐食作用で変化した金属元素のことで、通常、酸素と反応した酸化物となります。
「サビた」は腐食でサビという物質が出来たこと、「サビ落とし」は酸化物質を除去すること、「サビのためボロボロだ」は金属がすべて酸化してしまい、酸化物質のサビになったこと、「サビ防止をする」は腐食現象が起きないように酸素を遮断する表面被膜を作ることです。
「腐食」は現象
「腐食」は酸化反応現象のことです。
その結果、サビが作られ金属はボロボロになるのです。
ちなみに製鉄は鉄鉱石という自然界にある酸化した鉄サビを含む鉱石を、酸化と逆の還元反応を起こし、鉄元素を取り出す作業です。
「腐食」と反対の現象を人為的に起こして、元の鉄元素に戻すことです。
製鉄は「腐食」の反対現象と言えます。
「腐食」は「サビ」へ変化する現象のこと
「腐食」により「サビ」が生まれるのは、自然界では酸素が空気中にある限り起きる現象です。
自然界では金属は単体ではほとんど存在出来ず、酸化化合物になっているのです。
世の中にある鉄など金属製品はすべて元素を含む鉱石を還元反応させて、元素を取り出し加工しているのです。
金属は「サビ」へと腐食するので、還元して元の金属に戻しているのです。
「サビ」と「腐食」の関係
「腐食」という現象により作られるのが「サビ」です。
「サビ」は元素と空気中の酸素とが化学反応をしてできる酸化物のことです。
「サビ」は自然界では避けられない現象で、元素が必要なら酸化の逆反応の還元反応を人為的に起こすことになります。
鉄の場合は製鉄がそれにあたります。
「サビ」には黒・赤・青・白などいろいろな金属で異なった色が見られます。