木綿は「ワタから採られる天然繊維のこと」。

「新しい綿」と言い換えると分かりやすい。

真綿は「繭から採られる動物性繊維のこと」。

「古い綿」と言い換えると分かりやすい。

「木綿」はワタから作られる綿ですが、元々の綿と区別するために「植物性=木」を使ったのです。

元々の「綿」は「本当の綿=真綿」と称したのです。

「木綿」は「もめん、きわた」

「木綿」は綿から作られる天然繊維のことです。

「もめん」と言う言葉は漢語の「木綿=もくめん」が「もめん」となったものとわれています。

日本に伝来前には繭から採られる「綿」があったため、「新しい綿、植物の綿」から「木の綿=木綿」となったものと思われます。

「もくめん、もめん、きわた」などと言われてきました。

現在は「もめん」が一般的です。

「真綿」は繭から作られるもの

「真綿」は「まわた」と読み、蚕の繭から作られる綿です。

「もめん」の伝来後は区別をするために「真綿」と言われました。

「真綿」をつむいで糸にしたものが「紬=つむぎ」と言われる織物です。

つむられた糸は生糸、絹糸ですから、「紬」は絹織物になります。

「真綿で首を絞める」と言う言葉がありますが、「丈夫な真綿に例えて、遠回しに批判をしていくこと」と言う意味になります。

「木綿」は植物由来、「真綿」は動物由来

「木綿」はメンと言う植物から作られますが、「真綿」は繭から作られますから動物由来となります。

繊維には「真綿」や「絹」が高価なものですから、「木綿」に置き替わり、更に石油由来の化学繊維が大量につくられると言う歴史があります。

現在は、化学繊維でも絹や木綿のように手触り、肌触りの良いものが沢山造られています。

「木綿」と「真綿」とは

「木綿」と「真綿」は「綿」の原料の違いがあり、「木綿」はワタから作られる天然繊維になります。

「植物から作られる」と言う意味で「木綿」と呼ばれています。

「真綿」は繭から作られるもので、「木綿」と区別するために「真綿」と呼ばれています。

「木綿」は漢語の「木綿」が元で、日本語で「もくめん」と呼ばれ、それが詰まり「もめん」となったものです。

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