ラピスラズリは「深い青の鉱石のこと、青い顔料のこと」。

「青い顔料」と言い換えると分かりやすい。

瑠璃は「仏教の七宝の一つのこと、ラピスラズリの和名のこと」。

「ラピスラズリ」と言い換えると分かりやすい。

古来「ラピスラズリ」は宝石や青い顔料として使われてきました。

西洋でも青を使った絵画は「ラピスラズリ」を使っています。

「ラピスラズリ」は青金石

「ラピスラズリ」はラズライトと言う青金石を主成分とする変成岩の一種のことです。

新石器時代からエジプトやシュメール、バビロニアなど古代にも使われています。

ケイ酸やアルミ、ソーダ、硫黄、塩素などから出来ています。

深い青色は宝石やウルトラマリンと言う顔料として珍重されました。

ツタンカーメンの仮面や西洋絵画、正倉院宝物などにも見られます。

「瑠璃」はラピスラズリのこと

「瑠璃」は仏教の金、銀、玻璃、珊瑚などの七宝の一つですが、ラピスラズリとも言われています。

「瑠璃色」と言う言葉や「瑠璃」と言う名前に多用されています。

浮世絵では「琉璃鳥」が描かれています。

「瑠璃鳥」は頭や羽が瑠璃色の小鳥のことで、オオルリやコルリ、ルリビタキなどがいます。

「浄瑠璃」の瑠璃も宝石の「瑠璃=サファイア」に関係ある言葉です。

「浄瑠璃」と「瑠璃」の関係

「浄瑠璃」は三味線と詞章による歌舞伎に使われる音曲ですが、なぜ「浄瑠璃」と言われるのか不思議です。

薬師如来の「浄瑠璃浄土」から来ている言葉と言われています。

「瑠璃」は「青い宝石=サファイア」と言われますが、「ラピスラズリ」の可能性もあります。

「浄瑠璃」は昔、演目の一つで「浄瑠璃姫物語」がヒットし「音曲=浄瑠璃」となったと言われています。

「ラピスラズリ」と「瑠璃」とは

「ラピスラズリ」は古代から珍重されてきた鉱石で深い青色が特徴となっています。

そのため、宝石として扱われ、仏教でも「瑠璃」は金銀珊瑚などと並んで七宝になっています。

「瑠璃」もおそらく「ラピスラズリ」のことと言われています。

「深い青色=瑠璃色」と使われ、人名や鳥の名前、浄瑠璃などの語源に使われています。

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