餅と大福は見た目は似ているが作り方が全く異なる、別種の食べ物である。
餅は、餅つき大会などで経験したことのある人も多くいることであろう、蒸したもち米をついて潰す方法で作る。
大福のあの柔らかい皮は求肥といって、白玉粉やもち粉に水と砂糖を加えて加熱しながら練って作る。
「餅」とはどんなものか
もち米をせいろなどで蒸し、臼などに出して水を加えながらつくと誰もがよく知る餅ができる。
現代では家庭用の餅つき機を用いても簡単に作ることができる。
塩を少し加えることもあるが、基本的には餅つきの段階では味付けはしない。
冷えるとどんどん固くなってしまうが、だからこそある程度保存食としての活用もできる。
「大福(求肥)」とはどんなものか
大福は、餅と似ているが餅でできているわけではない。
求肥といって白玉粉やもち粉に水と砂糖を加えて加熱しながら練ったものでできている。
砂糖が水分を保持してくれるため、冷えても、冷凍してまでも柔らかいままなのである。
白玉粉やもち粉というのは、どちらも生のもち米を粉にしたものである。
「餅」と「大福(求肥)」のそれぞれの活躍分野
餅は、それ自体にはほとんど味を付けずに作るため、いろいろな料理に活用可能である。
餡を包んだりまとわせたり、汁ものに入れて雑煮にしたり、力うどんにしたりなど日常的に楽しめる。
一方の大福の皮、求肥は、基本的には和菓子の素材としての利用が主である。
冷えても固くならない特徴は生菓子としてかなりのアドバンテージを持つ。
あの有名な、アイスを包んだ大福が生まれたのも求肥のこの特徴があればこそである。
餅は固くなるのに大福は柔らかいままなのはなぜ?
餅は、もち米を蒸かして潰したもので、一般的な餅つきで作られるのはこちらである。
冷えると固くなってしまう。
大福は、求肥といって白玉粉やもち粉に水と砂糖を加えて加熱しながら練ったものでできている。
砂糖が水分を保持してくれるため、冷えても柔らかいままなのである。