小松菜と青梗菜はアブラナ科で、ほうれん草はアカザ科です。

どの野菜も年中収穫されていますが、小松菜と青梗菜は秋から冬にかけてが旬で、ほうれん草は秋から春にかけてが旬です。

全て緑色の葉もの野菜ですが、青梗菜は茎が太いです。

小松菜はカルシウムが豊富に含まれており、ほうれん草の3倍あります。

青梗菜はビタミン、カルシウム、鉄分が豊富に含まれています。

ほうれん草はβカロテン、カリウム、葉酸などが豊富に含まれています。

小松菜の特徴

小松菜は、東京、千葉、神奈川、埼玉などが主な産地で、この4都県で全国収穫量の7割を占めています。

東京の小松川地区で多く栽培されていたことから、徳川綱吉が「小松菜」と命名しました。

美味しい小松菜の見極め方としては、葉の緑が鮮やかでツヤがあって大きすぎないもの、根元がしっかりしているもの、茎にハリがあってみずみずしく葉の先までピンとしているものを選び、茎が太すぎるものは避けると良いです。

ほうれん草と違ってシュウ酸が少ないので、下ゆでをせずに調理が可能です。

強火で手早く炒めると、歯ざわりが良くなります。

青梗菜の特徴

青梗菜は、埼玉、千葉、東京、長野など、主に関東地域で栽培されている中国野菜の代表格です。

アクが少なく癖のない淡白な味なので、和洋中どの料理にも使うことができます。

美味しい青梗菜の見分け方として、葉が勢い良く外側に向かっているもの、軸にハリがあってしっかりとした厚みがあるもの、株の切り口が新鮮でみずみずしいものを選び、葉の色が濃すぎるものは硬い場合があるので避けると良いです。

豊富に含まれているβカロテンは脂溶性なので、炒め物にすると吸収率が上がります。

ほうれん草の特徴

ほうれん草は、埼玉、千葉、群馬、愛知などで主に生産されています。

日本へは江戸時代に中国の東洋種が伝わり、明治時代以降に西洋種が導入されました。

現在はその両者の雑種が普及しています。

美味しいほうれん草の見分け方として、葉が厚くみずみずしいもの、根の赤色が鮮やかで切り口が新鮮なもの、葉の緑色が濃くツヤとハリのあるものを選び、葉は大きすぎると味が落ちている場合があるので避けると良いです。

シュウ酸が含まれているので、アク抜きをしっかりする必要があります。

違いを知って美味しく食べましょう

小松菜、チンゲン菜、ほうれん草の違いをご紹介しました。

どれも葉もの野菜ですが、味はもちろんのこと、見た目や含まれている栄養素、美味しく食べるための調理の仕方などがそれぞれ全く異なります。

どれもカロリーが低く栄養価の高い野菜なので、美味しいものを見分けて購入し、積極的に献立に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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