ウイスキーの種類はたくさんあります。
そもそも「ウイスキー=スコッチ/バーボン」というのがしっくりこない人も多いのではないでしょうか。
スコッチとバーボンはウイスキーの中でも人気のある種類で、日本でもよく見かける銘柄が多いかと思います。
2つの違いを端的にまとめると、スコッチウイスキーは「スコットランドでつくられ、大麦が原料のウイスキー」であり、バーボンウイスキーは「アメリカでつくられ、トウモロコシが51%以上原料のウイスキー」です。
「スコッチ」とは
スコットランド国内で製造されるのが「スコッチ」です。
500年もの歴史を持ち、スコットランドの財産でもあるスコッチは厳しい法律を守らないとその名を名乗ることを許されません。
製造の段階では、蒸留した時のアルコール度数を94.8%以下にすること、700L以下のオーク樽で最低3年は熟成させること。
瓶詰めの際は40%以上の度数で、水と天然カラメル以外の添加は認められません。
ウイスキーの誕生は不明ですが、スコットランドであるという説とアイルランドであるという説があり、お互いに「ウイスキー誕生の地である」と主張しています。
「バーボン」とは
アメリカでつくられるウイスキーの筆頭が「バーボン」です。
他にも穀物の配合が異なるライウイスキー、ウィートウイスキー、コーンウイスキーなどがあります。
バーボンの多くはケンタッキー州で製造されており、バーボン発祥の地でもあります。
アメリカでも連邦アルコール法によってウイスキーの分類が規定されています。
バーボンは51%以上トウモロコシを使い、80%以上で蒸留し、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で62.5%以下の度数で熟成します。
瓶詰めの際は40%以上で、水以外の添加は認められません。
ウイスキーの綴り
「スコッチウイスキー」も「バーボンwhisky」もウイスキーですが、実は英語で表記すると少し違います。
「Scotch whisky」と「Bourbon whiskey」となります。
スコットランドとウイスキーの元祖を争うアイルランドのウイスキー「アイリッシュウイスキー」は「Irish whiskey」と表記します。
これは、アイルランドがライバルのスコッチとの差別化をはかり、ウイスキーを「whiskey」と表記するようになったためといわれています。
バーボンはアイリッシュがルーツなため、綴りもアイリッシュ仕様になったのではないかといわれています。
奥深いウイスキー
ウイスキーと一言でいってもたくさん種類があります。
飲むことはもちろん、歴史や種類、飲み方などを学ぶことも楽しむことができる魅力的なお酒です。
ハイボールは知っているけど、「ウイスキーって何?」という人は意外と多いです。
日本のウイスキーも素晴らしいものがたくさんあるので、ハイボールブームで終わらず、ウイスキーブームという呼び名に変わってほしいものですね。