但馬牛は、兵庫県の北部地方で飼育されている食肉用牛になります。
そして、日本でブランド牛として有名な「神戸牛」は、但馬牛から育てられ一定の審査基準をクリアした食肉を指します。
どちらも同じ牛になり、他のブランド牛の「松坂牛」「近江牛」も元は但馬牛です。
兵庫県北部にある牛の産地、飼育場所は、環境が良く自然が大きいため育てやすいと言われています。
但馬牛の意味
但馬牛は、兵庫県でしか生まれていない牛を指します。
飼育から生産、食肉牛として成長するまで兵庫県で育てています。
明治以降、日本では進んで牛肉を食べる習慣が出来ます。
その時、兵庫県の牛の「レベルの高さ」「脂質」が注目され好まれるようになったそうです。
今では、全国の牛肉の元祖として言われるほど味、食感、見た目は良好です。
神戸牛の意味
神戸牛は、本来、但馬牛になり出荷されて流通された時点で言われる名称です。
兵庫県内で生まれ育成された但馬牛が、厳しい審査を通ったブランド牛として全国で食肉になります。
審査基準は、「未経産牛 去勢牛」「肉質等級が脂肪交雑のBMS値No.6以上」「歩留等級A・B等級」「枝肉重量450kg以下」などを通ると、晴れて神戸牛と呼ばれるようになります。
但馬牛と神戸牛は、全国区が関わっている
但馬牛は、正直、全国の人にあまり知られていない事が多いです。
飼育家なら、兵庫県北部の牛と分かりますが、食べる食肉としてはマイナーになります。
理由に、ブランドの神戸牛が挙げられて有名だからです。
神戸牛は、「港町神戸」が有名なため全国区として関西はもちろん、東京などの飲食店で提供されています。
高級肉として、重宝されるケースもあり海外にも轟くほどです。
それだけに、但馬牛は神戸牛の元なのに陰に隠れてしまい目立たない名称となっています。
但馬牛がなければ神戸牛は、出来ない
神戸牛は、東京で食べると、神戸市内の飲食店より「3倍の価格」になります。
それだけ、ブランド牛として人気、味、知名度は高いようです。
しかし、但馬牛が飼育されていなければ、神戸牛は日本中に流通されていません。
兵庫県北部の畜産家は、昔「但馬牛」として全国に出荷、流通させる考えがありました。
しかし、神戸牛の方がメジャーになりやすく注目されやすいなどが理由の1つとして定着したそうです。