新暦は「太陽と地球の動きを元に作られている暦のこと」。
「太陽暦」と言い換えると分かりやすい。
旧暦は「月の満ち欠けを元に作られている暦のこと」。
「太陰暦」と言い換えると分かりやすい。
暦の歴史は大変に古く、日本では長い間「旧暦」が使用されていましたが、明治改暦以降は世界に合わせて「新暦」を採用しています。
「新暦」は「太陽暦」のことです。
「新暦」は1年を365日とする「太陽暦・グレゴリオ暦」のことで、明治5年の明治改暦まで使用していました「太陰暦」の「天保暦」が廃止になったことで、それまでの暦を「旧暦」と称し新しい暦を「新暦」と言いました。
改暦に伴う混乱は大きく、その年の師走はほとんど日数がなく支障をきたしました。
明治6年元日からようやく現在の暦となったのです。
「旧暦」は「太陰暦」のことです。
「旧暦」は明治5年12月2日まで使用されていました長い歴史を持つ暦でしたが、明治改暦によりまして「新暦」になり廃止されました。
しかし、庶民の生活に深く根差した慣習までは廃止出来ず、今でも「旧盆」「旧正月」「旧七夕」などとして行事がなされています。
歴史的事件の解説でも「旧暦」の表示をしませんとピンときません。
「新暦」は太陽を「旧暦」は月を元に作られました。
「新暦」は「太陽暦」「グレゴリオ暦」とも言い、発祥はエジプトやローマまで遡れます。
今までの月の満ち欠けで作られた「太陰暦」ではなく、地球が太陽の周りを1周する日数を1年としたものです。
しかし、正確には365日ではないため、4年に1度「閏日」として2月29日を設けていますし、「閏秒」もあり正確に調整がされています。
世界に合わせた「新暦」が合理的ですが「旧暦」の良さもあります。
「新暦」は世界共通の「暦」としまして定着していますが、長い暦の歴史では紆余曲折がありました。
合理性からは太陽を元にした「新暦」なのですが、月の満ち欠けから作られました「旧暦」も農作など庶民生活に長い間根付いていたため捨てがたいとされます。
ですから、現在でも「旧正月」「旧盆」「旧七夕」を止めることはないのです。