「新薬」とは、ある病気や症状に対する効果をもつと言われる医薬品で最初に開発・発売されるものです。

「先発医薬品」とも呼ばれます。

「ジェネリック」とは「新薬」の発売開始から一定期間が過ぎたもので、新薬と同様の効果が見込まれたり新薬より飲みやすくなったり低コストで製造・開発できるなどの改良がされた医薬品のことです。

「新薬」とは

「新薬」(先発医薬品)とはある病気や症状に対する効果をもつとされる医薬品で世界で最初に開発されて発売されるものです。

新薬は基礎研究で2~3年、動物実験や臨床試験で6~12年ほどかかり、さらに厚生労働省での承認・審査に1~2年かかります。

これらの開発や審査を経て新薬の販売ができるようになり、病気の治療に使えるようになります。

その為最初に開発した製薬会社の権利や利益を守るため一定期間特許権で守られています。

またこの間再審査期間(8~10年)があり、この期間も最初に開発した医薬品メーカーによる新薬の販売の権利が守られています。

「ジェネリック」とは

「ジェネリック」(後発医薬品)とは新薬の「特許権」の期間と「再審査期間」の両方が終了した後に、他の医薬品メーカーなどが新薬と同様の効果や安全性が確認・承認された上で販売される医薬品のことです。

「ジェネリック」とは英語で「普及した」「一般的な」という意味があります。

「ジェネリック医薬品」を製造・販売する際には、厚生労働省により「製造販売承認」を取得することが必要となります。

「新薬」と「ジェネリック」の比較

「新薬」と「ジェネリック」を比較すると、「ジェネリック」の医薬品には「新薬」の同等の効果で錠剤を小さくしたり苦味を少なくするなど服用しやすくなっているものがあります。

これは新薬を開発した時から製薬技術が進歩したことによるものです。

ただし、「ジェネリック」はすべての種類の医薬品が存在するのではなく、「局方品」と呼ばれる日本薬局方に収載されている医薬品や漢方薬などには「ジェネリック医薬品」が存在しないものがあります。

「新薬」と「ジェネリック」の使い分け方

「新薬」と「ジェネリック」の医薬品ではその目的の病気や症状に対する効能・効果がほぼ同じですが、「ジェネリック」は飲みやすさなどが新薬から改良されたものが多く、価格もリーズナブルなものが多くなっています。

病気にかかって病院で薬を貰う時には薬局で「ジェネリック医薬品を希望する」と伝えれば特別な医師の指示がない限り「ジェネリック医薬品」を使うことが出来ます。

「新薬」にするか「ジェネリック」にするかはお医者さんとよく相談のうえ服用することが大事です。

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