カルテは「医療用語で患者の病状を記録したのものこと」。
「病状記録」と言い換えると分かりやすい。
かるたは「絵文字が書かれた言葉遊びの札のこと」。
「言葉遊び札」と言い換えると分かりやすい。
カードは「トランプのこと、一枚一枚の紙きれのこと」。
「紙片」と言い換えると分かりやすい。
「カルテ」も「かるた」も語源が同じと言うことで似た言葉なのです。
「カード」も同じ語源になりポルトガルやドイツの言葉なのですが、もとはラテン語になります。
「カルテ」はドイツ語
「カルテ」は医者が患者の病状や治療歴を記入した記録簿と言う性格のものです。
日本の医師は伝統的にドイツ語を使うため、「記録簿」もドイツ語の「小さい紙片・カード」の意味の「カルテ」を使うようになったものです。
語源をたどるとドイツ語の「Karte」はラテン語の「Carta」になり、「エジプトのパピルス」のことを意味したと言われています。
「かるた」はラテン語由来
「かるた」はポルトガル語やラテン語由来の言葉で、「小倉百人一首」の様に上の句札と下の句札があり、上の句札を読み上げることで下の句札を取る遊びなのです。
「いろはかるた」も絵札と文字札があり、それぞれ一文字が書いてある札を取り合う遊びです。
様々な言葉遊びのかるたが存在します。
16世紀には南蛮から伝来したかるたを日本式にした「ウンスンかるた」と言うものもありました。
「カード」はトランプのこと
「カード」と言う言葉は普通欧米では「トランプ」のことを意味しますが、「紙片」と言う意味もあります。
やはり、ラテン語由来の言葉で「カルテ・かるた」と同じ語源になります。
「クレジットカード」「プリペイドカード」「図書カード」「クリスマスカード」などにも使われ、「トランプ」と言う意味では日本では馴染が少ないかも知れません。
「カルテ」と「かるた」と「カード」とは
すべて同じ語源の言葉になります。
ラテン語の「Carta」が語源の言葉で「パピルス」を意味したということです。
ドイツ語やポルトガル語、英語などを経て日本語の外来語となったのです。
「カルテ」はドイツ語から来ていて「診療記録」、「かるた」はポルトガル語の「carta」から来ていて「言葉遊びの札」、「カード」は英語から来ていて「トランプ・紙片・情報札」などの意味になりました。