水銀は「常温でも液体である唯一の金属のこと。」
「常温液体」と言い換えると分かりやすい。
ハンダは「鉛と錫の合金で融点が低い金属のこと」。
「低融点合金」と言い換えると分かりやすい。
「水銀」と「溶けたハンダ」の形状が似ていますが、金属の性質は全く異なります。
金属は融点が高いのですが、鉛や錫は比較的低い部類に入ります。
ハンダごてでハンダを溶かすのですが、瞬時に液状化した様子はまるで水銀の様に流動性があります。
「水銀」は唯一常温液体の金属
「水銀」は原子番号80の元素になります。
沸点がマイナスであるため常温でも液体です。
その特性を活かして様々な用途に使われます。
合金としてアマルガムとし歯の詰め物治療に使われます。
蛍光灯や水銀灯、ボタン電池にも使われ、工業分野や医療分野でも使われています。
有機水銀には毒性があるため現在は無機水銀になっています。
「ハンダ」は低融解金属
「ハンダ」は鉛と錫の合金です。
錫の比率50~60%とと高いものは、電気配線やプリント基板に使われます。
古代から「ロウ付け」として使われた記録があるほど歴史のあるものです。
低温ハンダは90度と比較的低温で溶解し流動性を持つため、一見「水銀」の様に見えます。
一般の金属の融点はかなり高いことから、「低融解金属」と呼ばれます。
「水銀」には光沢があるが「溶けたハンダ」はマット
「水銀」と「溶けたハンダ」が似ているとしても形状であり、「ハンダ」は溶けた後、瞬時に固体化するため接続などに使われます。
「水銀」には表面に光沢がありますが、「ハンダ」は溶けても光沢はありません。
低温で溶けることは他の金属にはない特徴で、200度以下で「水銀状」になるのです。
これは金属単体の融点より低くなります。
(鉛325度、錫232度)。
「水銀」と「ハンダ」とは
「水銀」は常温で唯一液体の金属です。
まるで「溶けたハンダ」のような形状をしています。
「ハンダ」は鉛と錫の合金で低融解金属になります。
少しの熱で流動化を起こし「水銀」の様な液体状になりますが、瞬時に固体になるため配線の接続固定に利用されます。
他の金属の融点を考えれば「水銀」と「ハンダのような低融点金属」は似ていると言えます。