視点は「視ることで判断して決める基準ポイントのこと。」
「注目点」と言い換えると分かりやすい。
観点は「考えることで判断して決める基準ポンイトのこと」。
「思考点」と言い換えると分かりやすい。
視点は目で見て判断するポイントを決めるのに対し、観点は頭で考えて判断するポイントを決めることと言えます。
あまり意味合いの違いはないように思われます。
「視点」は目線が注がれる点のことです。
「視点」は一義的には目線の集まる点のことで、遠近法で使う製図用語でもあるのです。
よく使われるのは物事の判断基準をどこに置くのか、その基準ポイントとのことも言います。
例えば「駄々をこねている子供の視点に立って考えれば、理由が分かるかも知れない」「視点をどこに落として良いのか迷う」「自分の視点ばかりで物事を判断してはならない」などと使います。
「観点」は考えて決める判断基準のことです。
「観点」は頭で考えてどのように判断するのか基準ポンイトを決めることです。
「観」は「考え」という意味があります。
例えば「天文学観点からすると、人類の歴史は一瞬なのだ」「常識的観点では相対性理論は理解できない」「少し観点を変えてみよう」「正しい観点で物事を判断すれば本当のことが見えてくる」などと使います。
「視点」と「観点」は物事の判断基準のことです。
物事を判断する際に何を基準にするのかで結果が異なる可能性があります。
例えば「海とは何か」を「視点」で判断すれば「海は広く深いものだ」となり「観点」で判断すれば「海は泳ぐと危ないものだ」となります。
「視点」は見た目による基準ポイントで判断していて、「観点」は考えることによる基準ポンイトでの判断となるのです。
「視点」と「観点」の違いとは。
「視点」は分かり易いことを基準ポイントにしています。
例えば「子供目線」「見た目目線」など、「このように見たらどうなる」というものです。
「観点」は難しいことを基準ポイントにしています。
例えば「天文学的」「常識的」「正しい」など「このように考えたらどうなる」というもので抽象的・観念的なことが基準となっています。
「視点」は「ものの見方」で「観点」は「ものの考え方」です。