10月31日のハロウィーンがだいぶ日本に浸透してきました。ところで、ハロウィーンと聞くとオレンジ色のカボチャのジャック・オー・ランタンが印象深いですよね。

イベントが近くなると店頭ではカボチャのオーナメントが飾り付けられ、ジャック・オー・ランタンをモチーフとしたカボチャ料理のレシピが多く紹介されます。

実はカボチャ以外にハロウィーンに欠かせない植物があることはご存知でしょうか? それは、なんとリンゴです。

ハロウィーン文化をさかのぼってみると、カボチャより古くからリンゴはハロウィーンで様々な活躍をみせています。今回は、ハロウィーンとリンゴの関係についてご紹介していきます。

ハロウィーンとはケルト人の収穫祭であったと言われており、加えてリンゴが10月に収穫期を迎えるため、自然と収穫祭に取り入れられたと考えられます。その祝祭のなかで、リンゴを使った「アップル・ホビング」というゲームが行われていました。

「アップル・ホビング」とは、水を溜めたたらいの中にいくつかリンゴを浮かべ、口だけでいくつ掴み取れるかを競う、といった内容のゲームです。このゲームは、現在でもハロウィーンを代表するゲームとしてアメリカでは催されています。

またハロウィーンには、死者や精霊といった超自然的な存在がこの世に現れて歩き回る、と信じられていました。そのためか、この日の夜には魔力が発揮されると考えられて、占いが盛んに行われておりました。

この占いでもリンゴはよく用いられていました。その昔行われていたリンゴ占いは以下の通りとなります。

・リンゴを持って鏡の前に立ち、食べるか切り分けるかすると最愛の人の顔が鏡に現れる。
・リンゴの皮を剥いて左肩越しに皮を投げると、恋人のイニシャルが浮かび上がる。
・半分に割ったリンゴの種がいくつ見えるかで運勢を占った。
今も昔も変わらず、やはり占いといえば恋占いの人気が高かったようです。

昔のハロウィーンでは、リンゴはなくてはならない存在であったことが見受けられますね。
今までと一味違うハロウィーンにしてみたい、とお考えであれば、カボチャと一緒にリンゴのオーナメントを飾りつけてみるとか、食卓ではカボチャ料理とリンゴのデザートを並べてみてはいかがでしょうか。

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