何の肉が一番好きかと聞くと、大体「牛肉」と答える人が多くなっています。
牛肉と言っても、ステーキ屋さんのメニューには色々な名前が並んでいます。
人それぞれ好みがあり、よく注文されるものに「サーロイン」や「フィレ」、「ロース」があります。
ただ、それらの肉の違いを明確に知っている人はそれほど多くありません。
実は、3つの肉の違いは牛の体の部位の違いです。
サーロインとは
サーロインは牛の背中から腰に掛けた部位の肉のことです。
特徴としては、霜降りが多く、柔らかくて甘い味がします。
ステーキの代表ともいえる肉ですが、ステーキ以外にもローストビーフやビーフカツ、しゃぶしゃぶなどに使われます。
ちなみに、サーロインの名前の由来は、ある国王があまりのうまさに「サー(騎士に与えられる爵位)」の称号を与えたこととされています。
フィレとは
フィレはサーロインの真下(内側)にある部位の肉のことです。
フィレの特徴は脂肪が少なく、肉の中で最も柔らかくなっています。
また、ほぼ赤身でできています。
フィレは非常に希少な肉であり、1頭の牛から約3%しか取れません。
焼き過ぎると固くなるため、レアかミディアムが適しています。
ちなみに、フィレの一番おいしいところを取ったのが「シャトーブリアン」です。
ロースとは
背中から肩にかけてある部位の肉が「ロース」です。
なお、肩の部分を「肩ロース」、背中の部分を「リブロース」と分けられることがあります。
サシが入っていて柔らかく、きめ細かい肉質で、スジが少なく脂の濃厚な旨みが感じられるため、ステーキに向いています。
また、焼肉やカツ、しゃぶしゃぶにも使用されます。
ちなみに、ロースという名前は「ロースト(焼く)」から来た和製英語です。
3つの肉の違い
サーロイン、フィレ、ロースともに牛の肩から腰にかけての「ロイン」と呼ばれる部分の肉です。
ロースはロインの中でも肩寄り、サーロインはロースの隣で腰に近い部分、フィレはサーロインの下で脊髄下部に位置しています。
肉質の違いとして、リブロースとサーロインはきめ細かくサシが多くなってます。
一方、フィレは赤身なのでサシは少な目で、牛肉の中でも最も柔らかい部位になっています。