薬品は「医療や健康維持のために製造される化学品のこと」。
「製薬」と言い換えると分かりやすい。
薬剤は「使用目的に合わせて加工された薬品のこと」。
「錠剤」と言い換えると分かりやすい。
「薬品」には人間などに使用されるもの、農薬や火薬などのもの、漢方などのものに別れます。
「薬剤」は目的に合った経口剤や注射剤、軟膏材など加工された「薬品」のことを言います。
「薬品」は化学合成品などのこと
「薬品」は化学的に合成して作られるものなどです。
人間や動物に使用するもの、農薬や火薬など生物には使用されないもの、漢方薬など植物由来のものに別れます。
「薬品」は通常、製薬会社で化学合成されて作られるものになります。
「医薬品、医療部外品、薬物、試薬、漢方薬、生薬、薬剤、市販薬、調剤薬、くすり、農薬、火薬」などの言葉があります。
「薬剤」は化学合成された「薬品」を使い易いようにしたもののこと
「薬剤」は化学合成された「薬品」を使い易い形に加工したものを言います。
例えば錠剤や粉末剤など口から飲むもの、点滴用、注射用、軟膏などの貼付剤のことです。
また、実験用の試薬、治験薬なども言います。
調剤薬局では医師の処方箋に基づいて、「薬剤師」が調薬を行います。
製造された「薬品」を加工して錠剤などの「剤形」にしたものを「薬剤」と言っているのです。
製造された「薬品」は「薬剤」に加工される
製薬会社などで合成され新たに「薬品」となった粉末は、そのままでは使用が困難となります。
飲みやすい錠剤にすることや、点滴や注射が出来るようにすること、貼りやすいシップや塗りやすい軟膏にすることなどの加工をしなければなりません。
つまり、「剤形」を整えて「薬剤」とするのです。
「薬剤」となって初めて使用できる「くすり」となるのです。
「薬品」と「薬剤」とは
「薬品」は製薬会社で化学品を合成して作られるものです。
通常は粉末の形状をしているものですが、そのままでは使用が困難になりますから、他の物質を加えて加工をします。
経口薬にするために錠剤やカプセル、粉薬にすること、外用薬にするために軟膏やシップ、座薬、点眼薬にすること、注射薬にすることなどをします。
これらを「製剤」と呼んでいます。