いつもは「年がら年中のこと、日常のこと」。

「日常」と言い換えると分かりやすい。

しょっちゅうは「いつものこと、年中のこと」。

「年中」と言うと分かりやすい。

「いつも」も「しょつちゅう」も決まった時間のないことですから、日常的な不確定な時間の経過を言います。

普段非常によく使う言葉ですが、語源は興味あるものです。

「いつも」は不確定時間のこと

「いつも」の「つ」は昔の時刻のことを言いました。

「明け六つ、丑三つ時」の「つ」のことです。

「い」という接頭語には強調する意味や定まらないという意味があるようなので、「いつ」は「定まらない時刻」のことになります。

「いつ」に接尾語の「も」を付けて「いつも」という副詞になったと言われています。

「いつも」は「日常の常に流れている時間」のことです。

「しょつちゅう」は年中のこと

「しょっちゅう」は仏教から来ている言葉です。

「初中」と書きます。

中世の芸道で言う「初中後」という上達段階を表す言葉も同じです。

お釈迦様の言葉で「初めも善く、中ほども善く、終わりも善く」ということから「初中終」つまり「年中」という意味に転じたという説があります。

「しょっちゅう耳鳴りがしている」などと使います。

「いつも」や「しょっちゅう」の類義語

「いつも」や「しょっちゅう」は「年中」という意味ですから、類義語も多くあります。

「のべつ幕なし」「ひっきりなし」「年がら年中」「常時」「日常時」「昼夜」などがあります。

「いつものことだ」「しょっちゅう同じことを聞くのでうっとうしい」「年がら年中、地震や大雨などの災害が起きる」「いつも笑顔を絶やさない陽気な人」などと使います。

「いつも」と「しょっちゅう」とは

「いつも」の成り立ちは「つ」という言葉から派生しています。

「つ」は江戸時代の「とき」を言った言葉です。

「今なんどきだ、六つです」という「つ」です。

「しょっちゅう」は「初中」と書き仏教の「初中終」から来ています。

「芸の初中後」も同じ語源になります。

意味は「年中」ということで類義語も多くあり、日常的に使われる言葉です。

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