訪問は「人の所へ出かけて行き対面すること」。

「伺う」と言い換えると分かりやすい。

参上は「目下の者が目上の人の元に行き対面すること」。

「謙譲語」と言い換えると分かりやすい。

訪問はどのような立場の人でも使える言葉になります。

「訪れる」と言う意味が強い言葉になるのです。

「参上むはめえぅの人の元に訪問することをへりくだって言う言葉です。

「ただいま参上いたしました」「必ず参上いたします」などと使います。

「訪問」は訪ねること

「訪問」は他人の元を訪ねる行為を言います。

目上の人が目下の人に合うことも「訪問」なので、訪問する人の地位に関係ありません。

「アポなし訪問で断られる」「電撃訪問はまずい」「訪問外交の成果」「夜の訪問者」「訪問時間を守ろう」「訪問場所を決める」「訪問目的は何ですか」「今日の営業訪問先を書いておきます」などと使います。

「参上」は現在進行形

「参上」は「只今参上しました」の様に今現在のことを言います。

「参上」は必ず目下の地位のものが目上の人の元に馳せ参ずることを言います。

現代ではほとんど使われませんが、昔は良く合った行為です。

主に目上の人の命令があり、それに従って部下のものが訪問をすることを言います。

戦国時代の「参上」「謁見」と言う事は謀反の意思が無い証拠として行われていました。

「参上」も「訪問」の一つの形

「参上」は「訪問」することに違いはないのですが、呼びつけられたということから、こちらの意思で行くことではありません。

相手の了解は当然無く命令しかありません。

一方的なことになるのです。

「訪問」は相手の了解の元行われるのが普通ですから、その意味では全く違うのです。

時代劇などでは「命により参上仕りました」などと言う台詞があります。

「訪問」と「参上」とは

「訪問」は相手の了解を得て訪ねる行為で、お互いの地位の上下は問いません。

どのような力関係であっても、訪ねる行為を言うのです。

「アポして営業の訪問をする」「訪問先を選ぶ」「訪問したが玄関先の話となった」などと使います。

「参上」は現代では死語なのですが、おどけて使うことはあります。

主に封建時代の行為で主従関係の確認に使われたようです。

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