欅は「ニレ科の落葉広葉樹で高木となる木のこと」。
「高木」と言い換えると分かりやすい。
襷は「着物のたもとや袖をくくる紐のこと」。
「くくり紐」と言い換えると分かりやすい。
「欅」は植物の木で、「襷」は紐のことですから、意味は全く異なります。
しかし、漢字が紛らわしいほど似通っています。
なお、「襷」は日本独自の国字と言われていますが、中国の漢字が関係しています。
「欅」はニレ科の落葉広葉樹
「欅」は落葉する木で、手を天に向かって広げたよう似成長をします。
「けやきき木」と言う言葉が語源と言われています。
「けやきき」には優れている、目立つ」などの意味が有ります。
「擧」には手を高く開けるという意味が有り、木偏が付いた「欅」と言う字は「欅」にピッタリの言葉です。
ニレ科の落葉する広葉樹になります。
「襷」は袖をくくる紐のこと
「襷」と言う字は「衣偏+擧」からできています。
中国には「襷」に非常に似た漢字「?」があり、意味も「紐」と言うことで、日本では「襷」と混同して使用された時期があったと言うことです。
そのような経緯から「襷」と言う「国字」は造られたのではないかと言われています。
「国字のため、音はなく、訓はたすき」となります。
「擧」は「挙」と書ける
「擧」は「挙」と書けるように決定されています。
しかし、「欅」や「襷」は「挙」を使いません。
難しい旧字をそのまま使用しています。
「挙」は「譽」が「誉」と書けるので「挙」とした経緯があります。
旧字の「擧」ですと「選挙」や「挙手」「挙行」など普段使用頻度の多い言葉が大変になります。
「欅」や「襷」は漢字で書くことはめったにありませんから、「ケヤキ」「たすき」と仮名表示で支障はありません。
「欅」と「襷」とは
「欅」と「襷」は漢字が大変似紛らわしいものになります。
通常は「ケヤキ」や「たすき」と使いますから、良いのですが、漢字で書かれると混同を起こします。
「木扁」と「衣扁」の違いはありますが、旁の部署の「擧」はそのまま使っています。
語源は「欅」が「けやきき木」から、「襷」は中国の「?」と言う漢字から作られた国字なのです。
「襷」は「着物の袖をくくる紐」のことです。