受け継ぐは、「自分の両親や師匠などの仕事や職人技などの後継者になること」。
引き継ぐは、「会社の上司や同僚の仕事の続きなどを引き受けること」。
前者は、親の仕事や職人への尊敬など自分の感情や意志で引き受けます。
後者は、自分の感情や意志は関係なく仕事を引き受けます。
したがって、引き受けることに自分の感情や意志の有無が両者の違いになります。
「受け継ぐ」は、自分の両親や師匠などの仕事や職人技などの後継者になること
例えば、自分が刀鍛冶の弟子になったと仮定します。
顔に汗を滴らせながら黙々と熱い金属を打ち、火元に入れて、金属を打つ作業ずっと繰り返します。
そして、複数の過程と労力を費やして刀は完成します。
師匠の刀作りに対するこだわりと刀作りに感動し、刀作りの伝統の技を絶やさないように自分が師匠の後継者になることです。
「引き継ぐ」は、会社の上司や同僚の仕事の続きなどを引き受けること
例えば、自分の上司が定年退職をすると仮定します。
上司は、有能なので後輩の育成や会議、書類の確認など様々な仕事を引き受けていました。
しかし、定年退職日ちょうどに仕事が終わることは無いので、上司の仕事を何人かに割り振る必要があります。
そして、入社3年目の自分に割り振られた仕事は、後輩の育成です。
自分が、その仕事を引き受けることです。
「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の使用頻度
一般的に使用する回数が多いのは、前者です。
その理由は、前者の方が後者よりも使う場面が多いからです。
前者の説明の部分では具体的なことを説明しましたが、抽象的な場面で使われることもあります。
例えば、魂や文化、炎の意志などを後継者として引き受ける使用例があります。
後者は、使う場面を考えないと出てこないぐらい自然に使用することが少ないです。
「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の使い分け
両者の違いは、引き受けることに自分の感情や意志の有無です。
前者は、具体的なことから抽象的なことまで含み自分の感情や意志がある場合に使用します。
後者は、具体的なことから抽象的なことまで含み自分の感情や意志がない場合に使用します。
後者の具体例は、上司や同僚の仕事の引き受けなどです。
抽象例は、データなどです。