外・ゲは「外の呉音のこと」。
「外科」と言い換えると分かりやすい。
外・ガイは「外の漢音のこと」。
「外国」と言い換えると分かりやすい。
呉音の熟語は限定的な数に留まり、大半が漢音の発音になっています。
呉音の代表例は「外科(ゲカ)、外連(ケレン)、」などになります。
一方、漢音は数が多く、「外国、外国語、外人、海外」などです。
「外・ゲ」は呉音
「外・ゲ」は呉音の発音になります。
あまり熟語としては残っていない印象です。
「外科医、外科手術、歌舞伎の外連味、釣りの外道、内宮外宮、表紙の外題」などがあります。
漢字の成り立ちは諸説あり、縦棒の横に点で外側の意味で夕は音符というもの、また、占いの卜を夕べに行うので本来昼に行う占いの外の占いの意味で外などがあります。
「外・ガイ」は漢音
「外・ガイ」は漢音読みのことです。
用例には「外国かぶれ、外交官、外務省、国外追放、県外、圏外、野外ステージ、外見重視、外観、外車、外勤内勤、外敵、外資、法外、天外孤独」、また、「以外、案外、除外、疎外」、「度外視、例外的、妻の外戚」などがあります。
四文字熟語では「内憂外患、外交辞令、外柔内剛」などがあります。
「外」の訓読みとは
「外」の訓読みは「そと、ほか、はずれる」などになります。
「外側内側、外堀内堀、外様(とざま)大名、外面内面(そとづらうちづら)、外方(そっぽ)を向く」、家の外(そと)と言う意味で、「外に出かける、外で遊ぶ、外の方、外に出す、外は雨、外に干す」、はずれる意味では「網戸を外す、選抜から外ずれる」などがあります。
「外・ゲ」と「外・ガイ」とは
「外・ゲ」は呉音のこと。
遣唐使以前に日本に伝わった中国漢字の読み方で、現代まで残っているものは「外科、外題、外道、外宮」などになります。
「外・ガイ」は漢音読みのことで、現代の言葉の多くが漢音になります。
「外国、外交、外観、外貨、外車、外務省、国外、県外、圏外、野外、外見、外勤、外敵、外資、法外、天外孤独、以外、案外、除外、疎外、「度外視、例外、外戚」などの言葉があります。