「釘を刺す」と「警告」の違い・意味と使い方・由来や例文

釘を刺すは「相手の言動を事前に制約すること。」

「制約」と言い換えると分かりやすい。

警告は「相手の言動により事態の悪化が予測されることを通告すること」。

「悪化通告」と言い換えると分かりやすい。

「釘を刺す」はハッキリとした忠告や制約になるような約束を事前に行なうことです。

「警告」は相手の言動により事態の悪化が想定される場合、事前にそのことを通知しておくことです。

「釘を刺す」は約束

「釘を刺す」は相手が信用できない場合、予想外の出方をしないように事前に「そのようにならないこと」と言質を取っておくことです。

「釘を刺す」ことは決定的なことを意味していますから、違った結果にならないように、念には念を入れて事前に申し入れをしておくことや、約束を取り付けておくことを言います。

「投票日前日に他の候補者に投票しないようくぎを刺して置いた」と使います。

「警告」は相手の行動によっては不測の事態になりかねない場合に、事前にそのことを相手に通告することを言います。

すでに進行している場合にも、中止をするよう強く申し入れをすることです。

例えば国家間でも相手国の違反行為が有ったのに「それは遺憾なことです」で終わらせないで、強い「警告」をその都度するべきなのです。

それを怠っていると相手は図に乗ってしまいます。

「釘を刺す」行為は違った結果にならないようにする「警告」とも言えます。

相手が信用ならないのであれば猶更しっかりと「釘を刺す」ことを行わなければなりません。

「明日の朝、集合に遅刻すれば皆に迷惑がかかるので必ず来るように」と言うことは「釘を刺している」訳です。

「このチャンスを逃したら、跡がないから」と言うのも同じです。

「釘を刺す」は事前に約束をすることです。

相手に不安がある場合に行なうもので、一種の「警告」でもあるのです。

「念を押す」も同じようなことになります。

「警告」は相手の行動が想定できない場合、強い口調で事前に通告しておくことです。

また、相手が自然の場合も「警告」が行われます。

国家間でも行なうべきものになります。

それをせずに相手を忖度しすぎると甘く見られるのです。