違うは「一致しないこと」。

「相違」と言い換えると分かりやすい。

異なるは「別のもののこと」。

「異物」と言い換えると分かりやすい。

「違う」と「異なる」は同義に使われることが多い非常に似た言葉になります。

例えば二つのものを比較した場合、「違う」は同じものではない意味で「異なる」は別のものの意味になります。

「違う」は一致しないことです。

「違う」は語源では「ヰ」から作られていて「食い違う」意味です。

熟語では、一致しない意味では「相違」「違和感」があり、「たがう」と読めば、背く、従わない意味になり「違法」「違憲」「違約」があります。

「言っていることとやっていることが違います」「違いが分る」「違いが生じないように気を付けなさい」などと使います。

「異なる」は別のものの意味です。

「異なる」は語源では「仮面をかぶり神に扮する人」で、転じて普通の人とは「異なる「」という意味になります。

熟語では異なる意味で「異性」「異郷」「異国」「異議」「異口同音」「異存」、普通でない意味では「異常事態」「異変」、」正しくないでは「異端児」「異教徒」、怪しいでは「怪異」「奇異」「異臭」「異様」などがあります。

「違う」人が行えば、「異なる」結果になるだろう。

「違う」も「異なる」もしばしば同義として使われます。

この場合も「異なる」人が行えば、「違う」結果になるだろう。

としましても、何ら違和感は生じません。

別人が行えば別の結果になるだろう。

でもよく、「違う」と「異なる」は「別」とも同義になります。

細かいニュアンスは違うものの、想定しているものや本来のものと違う、異なる、別になることは共通します。

「違う」は一致しないこと、「異なる」は別のもののことと言う違いはあるが、同一でない点は同じでほぼ同義語です。

「違う」は本来の考えや想定した物事と一致しない結果をいい、「異なる」は二つのものを比較して別ものと判断することです。

しかし、両方共、同一でないという意味で使いますと、同義となり違和感は有りません。

「違う考え」「異なる考え」、「違う人」「異なる人」「違うもの」「異なるもの」などどちらを使っても良いことになります。

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