「食器」は、食事に使う器具・容器のことです。
英語では「tableware」「a dinner set」で表されます。
「茶器」は、茶の湯の道具一式のことを指します。
英語では「tea things」「a tea set」で表されます。
「酒器」は、酒を飲む時や酒を酌む時に用いる器のことです。
「酒の盃」は「a sake cup」です。
「ワイングラス」は「a wineglass」です。
「高台付きの盃」は「a goblet」です。
「食器」の意味
「食器」は、食事に使う器具・容器のことです。
茶碗・皿・鉢・箸・ナイフ・フォーク・スプーンの類です。
<カトラリー>
洋食に用いる金属製のナイフ・フォーク・スプーン類の総称です。
「カテラリー」ともいいます。
英語では「cutlery」です。
新潟県燕市は、カトラリー(金属洋食器)発祥の町です。
大正3年に創始しました。
職人技の技術を守り、金属洋食器国内生産の95%を生産しています。
ノーベル賞の晩餐にも、この町のカトラリーが使われています。
以下のように使います。
食器を洗う
和食器 食器棚
食器洗浄機
「茶器」の意味
「茶器」は、広義には、茶の湯の道具一式のことを指します。
一般的には、薄茶用の容器のことです。
「茶道具」のことです。
抹茶を入れておく容器のことです。
<天目・てんもく>
茶の湯に用いる抹茶用の茶碗の一種です。
浅くて開いたすり鉢状の形で、口の所が少しくびれています。
中国浙江省天目山の仏寺から伝来しました。
福建省建窯のものが代表的で、日本では瀬戸産などが知られています。
今日、広義には黒釉のかかった焼き物全般を指す言葉になっています。
<なつめ>
茶道具の一種です。
点茶用の抹茶入れです。
形が「棗・なつめ」の果実に似たところからこの名前になりました。
大きさには大・中・小があります。
多くは木製で漆塗りです。
室町時代に創始されました。
茶人の好みにより、紹鴎(じょうおう)型・利休型などがあります。
以下のように使います。
名物の茶器
これは掘り出し物の茶器だ
「酒器」の意味
「酒器」は、酒を飲む、または、酒を酌むのに用いる器のことです。
「銚子」や「盃」や「徳利」の類です。
<銚子>
酒を盃に注ぎうつすのに用いる酒器です。
柄を長くしています。
木製、または、金属製で、近世では多くの場合、結婚式で使われます。
「両口」や「片口」の二種類があります。
「さしなべ」ともいいます。
俗に「徳利」のことを「銚子」といいますが、古来「銚子」と呼ばれた酒器は「徳利」の形状ではなく、「茶瓶」や「やかん」に似た形状の小型の酒器です。
<徳利>
陶製・金属製もしくはガラス製の、細く高く口のすぼんだ器です。
酒・醤油・酢などを入れておく容器です。
酒を入れて盃に注ぐ器のことです。
「銚子」ともいいます。
徳利の登場は江戸時代末期以降といわれています。
以下のように使います。
手づくりの酒器
酒器をそろえて飾る
「食器」は 食事に使う器具・容器のこと、「茶器」は、 茶の湯の道具一式のこと、 「酒器」 は、酒を飲む時や酒を酌む時に用いる器のこと
「食器」「茶器」「酒器」は、類語です。
共通する意味は「飲食をするために用いる器」です。
「食器」は、皿・茶碗・椀・箸・フォーク・スプーンなど、和食・洋食にかかわらず食事をするために用いる器具の総称です。
さらに、酒をのむための杯や湯飲みなども含めて言うこともあります。
「茶器」は、茶を入れて入れたり飲んだりするための器具です。
また、茶道具で、「なつめ」など抹茶を入れるための容器などを特にそういいます。
「酒器」は、酒を飲むための銚子・杯などを指します。