あられは「小さく切ったお餅で作るお菓子のこと」。
「あられ餅」と言い換えると分かりやすい。
おかきは「あられよりやや大きい餅菓子のこと」。
「欠き餅」と言い換えると分かりやすい。
せんべいは「うるち米などから作られる円形のお菓子のこと」。
「こめ菓子」と言い換えると分かりやすい。
「あられ・おかき」はもち米から、「せんべい」はうるち米などから作ります。
「あられ」は「霰」のように小さいという意味
「あられ」は空から降ってくるあの霰に例えて、お餅を例えば長さ2センチ縦横5ミリ程度に小さく切って作った米菓子のことです。
大きさで「あられ」と言いますから、それをどのように加工しようと名前は変わりません。
揚げても火で炙っても焼いても「あられ」なのです。
なお、「ひなあられ」はうるち米を蒸して炒ったものに砂糖で味付けをしたものです。
「おかき」とは昔は鏡餅から作りました。
「おかき」の「かき」は「欠き」と言う意味で、昔はお供えの鏡餅を槌で割って「欠いた」ことから名付けられました。
「欠き餅」が「おかき」になったものです。
室町時代の宮中で発祥したと言われていることから「おかき」は京言葉となります。
「あられ」よりひと回り大きいということで「あられ」とは区別しているようです。
「せんべい」うるち米から作られます。
「せんべい」は米菓子の代表です。
餅ではなくうるち米、つまり普通食べているお米から作られることが多いのです。
「煎」とは「焼く・炙る」と言う意味ですから、うるち米を蒸しすりつぶしてから、円形にして火で炙り醤油などで味付けをした菓子です。
うるち米だけではなく小麦粉やでんぷんからも作られています。
「草加せんべい」の「せん」は団子茶屋の「おせん婆さん」から名づけられたという説があります。
米菓には「あられ」「おかき」「せんべい」があります。
米菓と言えばもち米やうるち米から作られるものですが、「あられ」と「おかき」は餅米から、「せんべい」はうるち米や小麦粉・デンプンなどから作られます。
味付けは様々なのですが、「あられ」や「おかき」の区別はその大きさに由来しています。
せんべいの味付けは多くあり、例えば醤油・塩・海苔・唐辛子・砂糖・ソースなどで、揚げたものは「歌舞伎揚げ」として有名です。