手のひら返しは「突然、以前とは反対の言動を行うこと」「変心」と言い換えると分かりやすい。

豹変は「急に態度を変えること」。

「改心」と言い換えると分かりやすい。

「手のひら返し」と「豹変」は似たような言葉で言動をガラリと正反対に変えることですが、言動を良い方向に変える場合と悪い方向に変える場合とがあります。

「手のひら返し」は豹変すること

「手のひら返し」は今まで行ってきた言動を翻すように、正反対の言動を行うことです。

良い方向と悪い方向とがあります。

今まで「あること」に反対をしていたのに、ある時から賛成に考えを変えることを言います。

「あること」が常識的に良いことの場合と悪いことが考えられます。

例えば、ある国が反抗的な言動を繰り返してきたのに政権が変わった途端に、友好ムードとなることです。

「豹変」は急に態度を変えること

「豹変」はどちらかと言えば悪い方向に態度を変えてしまうことを言います。

語源は「君子、豹変す」で良い方向に変わることなのですが、現代は逆に使われているようです。

例えば「ある人と合っている時はお世辞を言っているのに、いなくなる途端に豹変し悪口を公然と言う」「今までにこやかに話していたのに、突然、豹変し荒い口調になった」と使います。

「手のひら返し」の方が「豹変」より故意な行為

「手のひら返し」は意図的な行為になります。

今まで行っていた言動が状況の変化で不利または有利になることが分かると、「手のひら返し」を行うのです。

そこには故意、意図的なことが読み取れます。

「豹変」は感情的に即座に行う場合もあり、必ずしも意図的とは言えません。

「彼は感情を害したのか、態度を豹変させた」と使います。

「手のひら返し」と「豹変」とは

「手のひら返し」と「豹変」は態度を急に正反対にする行為のことです。

どちらも同じような意味ですが、「豹変」は感情的に変えることが多いのに対し、「手のひら返し」は損得が絡む意図的な行為となるようです。

「反対をしていた人が形勢不利と見るや賛成に回ったことは手のひら返しと言われても仕方がない」「部長は急に豹変しパワハラを行った」などと使います。

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