幣は「のこと」「紙幣」と言い換えると分かりやすい。

弊は「疲れて倒れること」。

「疲弊」と言い換えると分かりやすい。

「幣」は音で「ヘイ」、訓で「ぜに・ぬさ・みてぐら」と読み、「巾」があることから「贈り物に使われた布」の意味があります。

ひいては「お金」のことを言います。

「弊」は「疲れて倒れること」という意味があり「疲弊・病弊」などと使います。

「幣」はお金のこと

「幣」は語源では「贈り物の布」から「銭」になった言葉です。

「一万円札の紙幣」「貨幣の鋳造」「神主がお祓いで振る白い紙で出来た御幣」「『幣(ぬさ)もとりあえず手向山紅葉の錦神のまにまに』と菅原道真の句がある」この場合の「幣」は神にささげる貢物と言う意味になります。

紅葉を「幣」の代わりとしてお気に召すままにということです。

「弊」は疲れること

「弊」は「犬が疲れて倒れる」と原義にあります。

「疲れること、ぼろぼろになること」などの意味になります。

使い方は「疲弊した前線の兵士たち」「語弊があったら言い直します」「旧弊はなかなか直らない」「病弊は社会的な弊害のこと」「良くないことと知りながら悪弊が続く」「弊社と貴社」「積弊は長年の弊害のこと」など。

「幣」と「弊」は間違えやすい字

「弊」と「幣」は上に付く音符が同じことから、大変に間違えやすい字似なります。

下に付く部分に意味がありますが、理解していませんと誤記をしてしまいます。

「紙弊」「疲幣」「語幣」などとなりやすいのです。

読みはどちらも「ヘイ」ですから、「幣」と「弊」のどちらかということは分かっていても字が紛らわしいと言えます。

「幣」と「弊」とは

「幣」は「お金のこと、幣のこと、贈り物のこと」で、「貨幣はコイン・紙幣は印刷・造幣は鋳造」「語弊は言葉の誤解・幣」などと使います。

「弊」は「疲れること、悪いこと、自分をへりくだること」です。

「疲弊は疲労困憊のこと・病弊は社会に根差す問題・弊害は悪影響のあること・旧弊は陋習のこと・悪弊は良くない習慣」「弊社と貴社」などと使います。

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