「土煙」土砂が舞い上がって煙のように見えるものです。

英語では以下のように表されます。

「奇兵隊は土煙をもうもうと立てて走り去った」は「The cavalry galloped past, raising a thick cloud of dust.」です。

「砂煙」
砂が空中に舞い上がり煙のように見えることです。

英語では「a cloud of dust」で表されます。

「馬は砂煙をあげて走り去った」は「The house galloped away, raising a cloud of dust.」「The house galloped away, leaving a cloud of dust behind.」です。

「土煙」の意味

「土煙」は、土砂が舞い上がって煙のように見えるものです。

「砂煙」「砂塵」と同じ意味です。

以下のように使います。

トラックが土煙をあげて走っていく もうもうと土煙が立つ

dust

原義は「雲のように立ち込める物」です。

名詞では、「ちり」「ほこり」「立ち上るほこり」「粉末」「亡骸でできるちり」「土」「つまらぬもの・人」「混乱・動乱」という意味です。

「スピードを出して走っている車はものすごい土埃をたてた」は、「The speeding car raised quite a cloud of dust behind it.」です。

「砂煙」の意味

「砂煙」は、砂が空中に舞い上がり煙のように見えることです。

「砂塵」「砂ぼこり」と同じ意味です。

以下のように使います。

砂煙で前が良く見えない 車が砂煙を巻き上げる 砂煙をたてて疾走する

【砂塵嵐】
多量の塵や土砂が強い風によって空中に高く吹き上げられる現象です。

「砂嵐」ともいいます。

視界が悪く、時には全く見えなくなります。

イラク・北アフリカ・北西インドなどの乾燥地域でよく見られます。

土・砂・煙の漢字

「土」
字義は「つち・どろ」「土地・大地」「領土・国土」「地方・郷土」「土地の神」「五行の一つ」「八音の一つ・土を焼いて作った楽器」「七曜の一つ」です。

解字では象形です。

「土地の神を祭るために柱状に固めた土の形」にかたどり「土」を意味します。

「砂」
字義は「すな・いさご・まさご・きわめて細かく砕けた岩石の粒」です。

解字では、「石+少」で構成されます。

これらにより「小さく砕けた石粒」を表し「砂」を意味します。

「煙」
字義は「けむり」「けむる」「すす」「たばこ」です。

解字では、「火+?」で構成されます。

「?・いん」の部分は「かまどから出る煙」の象形です。

「火」を付して「けむり」を意味します。

「土煙」は 土砂が舞い上がって煙のように見えるもの、 「砂煙」は 砂が空中に舞い上がり煙のように見えることです。

「土煙」「砂煙」は、類語です。

「黄塵」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「砂や土が風に吹かれて舞い上がり、煙のように見える物」です。

「土煙」と「砂煙」は「土砂が舞い上がって煙のように見えるもの」という意味です。

ほぼ同じ用法です。

「黄塵」は、黄色の土煙のことです。

文章語です。

「黄塵にまみれて生きる」のように、「俗世間のわずらわしい物事」という意味でも用いられます。

「黄塵万丈」は「土煙が風に舞って高く舞い上がっていること」という意味です。

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