誘拐は「言葉巧みに特定の人物を誘い出し、連れ去ること」。

暴力などを用いるのではなく、騙すという意味合いが含まれるのです。

拉致は「暴力や脅迫などを用いて、特定の人物を連れ去ること」。

つまり、明らかに嫌がっている相手を連れ去るということになり、より手段としては強硬ということが言えますから、そこが誘拐との違いなのです。

「誘拐」の意味

誘拐というのは、対象の人物を騙して、言葉巧みに連れ去るということになります。

無理やりに連れ去るのではなく、ある程度自発的に行動させているという点が特徴です。

つまり、被害に遭っている人間としては、これが誘拐であるということは当初気付かないということになり、騙されてしまったという感覚が残るということになるのです。

「拉致」の意味

拉致というのは、脅迫や暴力という手段を用いて、無理やりに対象の人物を連れ去ることになります。

そういった状況なので、被害に遭った人物はこれが拉致であるということに当初から気付いているはずです。

誘拐と比べても、連れ去るときの手段がより強硬なので、拉致というのは恐怖心を感じる可能性は非常に高いと言えるでしょう。

「誘拐」と「拉致」の用法や用例

「誘拐犯は被害者を言葉巧みに待ち合わせ場所まで呼び出し、そこから連れ去ったとみられる。

誘拐犯がどこに逃走したのか?を早く調べ出さないといけない。

「犯人は被害者を無理やり拉致し、どこかの場所で監禁していると思われる。

連れ去られた現場には特に痕跡が残っておらず、犯人がどこに連れ去ったのか?いまだに行方は掴めない。

誘拐と拉致は連れ去るときの手段の差

誘拐と拉致はともに人を連れ去るという点は共通しています。

しかし、連れ去るときの手段に大きな違いがあり、誘拐は騙して連れ去るという意味合いがありますが、拉致は無理やりに連れ去るという意味合いがあるのです。

したがって、連れ去る際にとる手段という部分の違いが、誘拐と拉致の差となり、結果は同じでも過程が異なるということが言えるのです。

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