主に芸術や文学に於いて用いられる、よく混同される言葉です。
パロディは主に作品の模倣・または揶揄として使われ、オマージュは他作品への尊敬を自分の作品に込めたもの、インスパイアはその作品から受けたり刺激を自身の作品に活かしたもの、パクリは盗用そのものを指します。
その中でもパロディとパクリの境界線は非常にあやふやであり、法的に於いてもその判断が難しく、時によっては裁判沙汰になりうる可能性もあります。
パロディの意味
「パロディ」とは、芸術・文学にのみならず映画や音楽も含めた全ての芸術で使用される言葉です。
簡易なものなら替え歌すらもパロディとして扱われます。
元はギリシャ語で、他の詩歌の形式・構成を模倣したものをパロディと呼んでいました。
古代ローマから今のような、既存作品の一部ににユーモラス・風刺を加えたものを「パロディ」と呼ぶようになりました。
オマージュの意味
「オマージュ」は文学・芸術作品に於いて、他の既存作品や、作家から受けた影響を自分の作品の中にも取り入れる手法を指します。
敬意・尊敬を意味するリスペクトと殆ど同じ意味の言葉とされます。
オマージュは必ずしも同じ設定・表現をそっくりそのまま使用する訳ではないので、映画やアニメでよく似たシーンが登場しても、それをオマージュとは呼びません。
インスパイアの意味
「インスパイア」とは、他の作者・作品から刺激を受けて、同じテーマで新たに一から作品を作る時に使う言葉です。
元はラテン語の「in(中)」と「spirare(息吹・息)」の二つを組合せた言葉であり、「感情・思想を吹き込む」という意味がありました。
今では「芸術作品に於ける閃きや刺激」のことを指してインスパイアと呼称します。
パクリの意味
「パクリ」とは、端的に言うと盗むを意味する名詞です。
語源は諸説あり一概には言えませんが、日本語で大きく口を開けて物を食べる時の擬音から名付けられたという説と、一部で使用されていた「捕縛される」という言葉が元であるという説があります。
この言葉は芸術・文学のみならず、多くの場面で使用され、今でもありとあらゆる箇所で耳にする機会が多い言葉です。