味は「味覚のこと、興味のこと、中身のこと、仲間のこと、」「味覚」と言い換えると分かりやすい。

昧は「夜明けの薄暗さのこと、ハッキリしないこと」。

「曖昧」と言い換えると分かりやすい。

「味」という漢字は様々に使われています。

「昧」は「味」と大変に似ていますが、全く異なる意味を持ちます。

「薄暗いこと」から「はっきりしないこと」という意味になっています。

「味」は味覚のこと

「味」は一義的には「味覚」のことを言います。

「味覚の秋・甘味処・酸味・辛味・苦味・美味・調味・賞味期限・味蕾」などと使い、趣では「興味・趣味」があり、中身では「正味」、仲間では「一味・味方」があります。

その他の熟語では「地味・風味・新味・意味・加味・吟味・気味・味噌・味醂・嫌味」などと使われています。

「昧」は薄暗いこと

「昧」は夜明け直後のまだうす暗い様子のことを言います。

転じて「物事がハッキリしないこと、道理に暗いこと」となりました。

「曖昧な態度をするのではない」「三昧は集中すること」「音楽三昧」「道楽三昧」「ばくち三昧」「無知蒙昧な人」「愚かな人を愚昧という」「明け方のほの暗さのことを昧爽ともいう」などと使います。

「味」は口偏で「昧」は日偏

「味」の偏は「口」となっていることから、「味覚」関連の言葉になっています。

「昧」は日偏ですから、「いまだ陽が昇らず」ということで「薄暗いこと・はっきりしないこと」の意味になります。

「眛」はほとんど使いませんが「暗いこと、目が見えないこと」という意味です。

目偏になっていますから、見えないことになります。

「味」と「昧」とは

どちらも間違えやすく似たものと言えます。

「味」は「味覚・趣味・味方・正味」などと使います。

「味覚」以外にも使われる字になります。

「昧」は「日偏と『いまだ~せず』」からなる漢字ですから、日がいまだ昇らない夜明けのこと、薄暗さを言い、転じて「はっきりしないこと、愚かなこと」などとなりました。

ちなみに「眛」という漢字もあり、「目が見えないこと」という意味になります。

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