無機肥料は「鉱物から取る植物の成長に欠かせない栄養のこと。」
「化学肥料」と言い換えると分かりやすい。
有機肥料は「動植物から取る植物に欠かせない栄養素のこと」。
「生物由来肥料」と言い換えると分かりやすい。
化学肥料全盛の時代ですが、有機肥料も見直され無機肥料との併用もされ 、さらに有機栽培や無農薬栽培もなされています。
「無機肥料」は化学肥料のこと
「無機肥料」は主に化学的に作られるようになっています。
植物の成長に必要なものは16元素と言われていますが、中でも「窒素」「リン酸」「カリウム」は三要素と言われ最も重要なものになります。
「無機肥料」にはそれらの他にも重要な要素もバランス良く入っているのです。
「無機肥料」は万能薬になっているのですが、土壌がやせるなど欠点もあります。
「有機肥料」はやはり必要なもの
「有機肥料」は人間や鶏・牛・豚などから出る排泄物や、雑草やモミ・藁など植物由来のもの、海藻・生ごみなど生物に関するものを原料にした肥料のことです。
「無機肥料」の弊害を嫌い、「有機栽培」で「有機肥料」を使う農法も多くなりました。
また、「化学肥料」と併用している農家も多く、「有機肥料」の良さも認識されています。
「無機肥料」も「有機肥料」も植物には同じ栄養素
「無機肥料」や「有機肥料」に含まれる窒素やリン・カリなどの栄養素は土の中でイオン化されて植物の根から取りこまれるのです。
植物からするとどちらでもよいことになりますので、人間の都合で使い分けしているだけのことになります。
「有機肥料」は持続型、「無機肥料」は即効型と言えます。
土にとっては「有機肥料」が欠かせないものです。
「無機肥料」と「有機肥料」の違い
「無機肥料」は化学肥料と言われ無機質の鉱物から化学的に作られるもので、大量生産が可能なため安価になります。
また、使い勝手が良く即効性があるものですが、土壌改良には向いていません。
「有機肥料」は生物由来の原料から作るため、手間暇がかかり比較的高価なものになります。
しかし、必要性が認識され「無機肥料」と併用使用している農家がほとんどです。