「時間がかかったけど、実現させたいことがやっと実現した」といった意味で、時間はかかったけど、望んだとおりに最終的になったというニュアンスを含んでいる言葉です。

漸くは「ようやく」と読み、漢字は難しいですが、「ようやく」という言葉自体は普通に使っているはずですから、多くの人たちにとって馴染みのある言葉であると言えるでしょう。

「漸く」の意味

漸くというのは、自分の望んでいた状況が時間はかかったがなんとか実現できたという意味です。

時間はかかったものの、最終的には望んだ状況になるというようなケースで使うことが多く、ポジティブな状況が存在している場面で使うのです。

したがって、望んだ状況が割とすぐに実現してしまったときには不適切な言葉と言えるでしょう。

「漸く」の使い方

漸くという言葉は、一般的には自分の長年の夢が叶ったようなときに使います。

子供の頃から抱いていた夢が実現したようなときは典型的ですけど、そういう夢を抱き始めてから、実現するまでに長い時間がかかったようなシーンで使うのです。

子供の頃から特定の職業に就くことが夢で、大人になってそれが叶ったようなときには、漸くという言葉でその苦労を表現することになります。

「漸く」の例文

「私は子供の頃からプロ野球選手になるのが夢でありましたが、その夢が今日漸く叶いました。

今日のドラフト会議で指名されて、ついにプロ野球選手になることができたのです。

10年以上前に抱いた夢でしたから、本当に時間がかかりましたけど、こうして漸くプロ野球選手になることができて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいですよ。」

漸くは夢が実現したようなシーンで使う

漸くという言葉は時間がかかったけど、長年の夢が叶ったようなシーン、実現できたようなシーンで使います。

些細な夢でも構いませんが、自分の望んだ結果が実現したということが重要です。

したがって、漸くに関しては、現実的に使用するシーンは限られますし、そこまで多く使う機会がある言葉ではないと言えるかもしれないです。

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