「枝」は、草木の幹・茎から分れて伸びた部分をいいます。
「松の枝が伸びる」のように使われます。
また、物事の本体から分かれた部分をさします。
「その件は枝葉のように些末なこと」のように使われます。
「茎」は、高等植物に於いて、花や葉を支え根から水や養分を各部に送る器官のことです。
木の場合は「幹」にあたります。
「茎をつかんで抜く」「朝顔の茎が伸びた」のように使います。
「枝」の意味
「枝」は、多年性の維管束植物の幹から分れ出た茎の部分を指します。
また、外観上分枝構造になっているものを指します。
本体から分れ出た部分を言います。
さらに、人や獣の四肢の部分のことです。
古事記(中)には、「待ち捕らへてつかみひしぎて、その枝を引きかきて」とあります。
「連理の枝」「枝を交わす(男女の契り)」「枝も鳴らさぬ御代なれや(太平の世の表現)」のように使います。
英訳の場合、「A branch/ a bough/ a twig/ a spray/ a spring 」で訳されます。
「茎」の意味
「茎」は、高等植物に於いて、根・葉と並ぶ基本的な器官です。
胚の幼芽が発達したものです。
枝葉をつけて根を生じます。
「地下茎」と「地上茎」があります。
「茎の長い植物」「茎を切る」「茎にありがはっている」「茎の太さ」のように使います。
また、一般的に「ものの柄」など茎状のものを「茎」と呼びます。
英訳の場合、「A stem/ a stall 」で訳されます。
「枝」と「茎」の字義と解字
「枝」の「字義(漢字の意味)」は、以下のようなものです。
①木の幹から分れ出た部分です。
「大本から分れ出でたもの」「わかれ」「すえ」を意味します。
②「分れる」「バラバラになる」という意味です。
「手足」「四肢」という意味です。
「えと」「十二支」を指します。
④「支える」「支え」「支え柱」という意味です。
「枝」の「解字(漢字の解説)」では、「枝」は「木+支」から構成されています。
「支」の部分は、「えだ」の意味です。
木偏で「木」の意味を加えています。
「茎」の「字義(漢字の意味)」は以下のようなものです。
①「茎・くき」は、草本植物の主要部分です。
根・葉・花を連絡するものです。
地上茎と地下茎があります。
②「はしら」また「もと」「みき」という意味です。
また、「さお」という意味もあります。
細長いものを数える時に使用される言葉です。
筆や草の茎は、「茎・けい」で数えます。
茎は「本」で数える場合もあります。
④「つか」や「刀の柄」また、茎の形をした「容器の柄」を指します。
「茎」の「解字(漢字の解説)」に於いて、「茎」は「艸+?」で構成されます。
「?」の部分は、機織りの縦糸の象形です。
「まっすぐで強い」という意味です。
草のまっすぐで強い部分を表します。
「枝」は、草木の幹から分かれた部分、「茎」は根・葉・花を結ぶ主要器官です
「枝」は、草木の幹・茎から分れて伸びた部分をいいます。
また、物事の本体から分かれた部分を指します。
「分かれ出でたもの」という意味から転じて「バラバラになる」「手足」「四肢」という意味が加わりました。
「茎」は、草の根・葉・花を連絡する部分です。
花や葉を支え根から水や養分を各部に送る器官のことです。
その形状から、茎の形をした「容器の柄」や「つか」や「刀の柄」を「茎」と称すようになりました。