びくともしないは「わずかに揺れたり、動いたりはするものの、それが限界である状況のこと」。
つまり、大きく動かしたり、変化させたりすることができない状況ということです。
ぴくりともしないは「全く動かない、動く気配がないこと」。
結果的に死んでいることが判明する人間や動物などに使うことが多いですけど、それ以外でも使用できる場面はあります。
「びくともしない」の意味
びくともしないとは、わずかに揺れたり、動いたりはするものの、それが限界である状況のことです。
ほぼ動かない状況ということで、基本的には少しでも動かしたい、動作をさせたい思いがあるようなときに使うことが多い言葉です。
動かしたい、動作させたいのに、それが全く実現しそうにない、そういうニュアンスが込められた言葉と言えます。
「ぴくりともしない」の意味
ぴくりともしないとは、全く動かない、動く気配がないことです。
こちらに関してもほぼ動かないという意味の言葉なので、びくともしないに意味は似ていると言えます。
しかし、ぴくりともしないは生き物に使うことが多く、かつすでに死んでいることが確定しているようなケースで使うことが多いです。
そこはポイントと言えるでしょう。
「びくともしない」と「ぴくりともしない」の用法や用例
「この岩はびくともしないな。
それくらいに重いよ。
でも、この岩が洞窟の入り口をふさいでいるから、早くなんとかしてどかさないと、目当ての場所に入ることができない。」
「今朝、道端で野良猫が倒れているのを見かけた。
寝ているのかと思ったけど、触ってもぴくりともしない。
これは完全に死んでいる可能性が高いと思ったね。」
びくともしないとぴくりともしないはどちらも動かない状況
びくともしないとぴくりともしないはともに全く動かない状況を表しています。
そういう意味では、かなり似た意味の言葉と評価できるのです。
ただ、びくともしないは動かそうとしているのに動かないという意味があり、ぴくりともしないはそういう意味は含まれていないので、そこは両者の違いと言える部分になりますし、覚えておくと良いと思われます。