東京都は「日本の首都で以前は江戸であった都市のこと」。

「首都」と言い換えると分かりやすい。

京都は「千年来、日本の都が置かれていた都市のこと」。

「旧都」と言い換えると分かりやすい。

「東京都」は明治維新に江戸を「東京府」と改めたことで誕生しました。

「東の京都」だからではありません。

「京都に対して東の京」なので「東京」なのです。

「東京都」は東京府だった

「東京都」は明治維新から江戸を東京府とすることになったものです。

「東京都」になったのは大分後のことになります。

慶応年間に大阪遷都などが検討されたのですが、江戸の存在を無視できず、都を移転することになりましたが、「京都」の公家などの反発は少なくありませんでした。

天皇の東京行幸が実現し、首都機能も次第に東京に移されて、名実ともに首都になったのです。

「京都」は日本の中心地だった

「京都」は794年平安遷都以来、明治維新まで都が置かれていた都市です。

「京都」の名前は平安後期になり定着したとされています。

明治維新で東京に首都が移るのではないかと、京都の人や公家は猛反対をしたということです。

特に、大阪遷都の話の中での天皇の大阪行幸や東京行幸は反対されたということです。

今でも、天皇が東京に定住することになっても、天皇は一時的に東京に行かれたと信じているということです。

明治維新前後の混乱に有った「京都」と「東京」

明治維新により、武家社会は終焉を迎え、天皇中心の世の中になりましたが、都をどこにするかで議論が別れました。

従来の京都、商都の大阪、真ん中の名古屋などの案が浮かんでは消えたのです。

江戸は既に世界の大都市になっていましたから、東日本重視の目的でも江戸を首都にすることが大勢になり、名前も「東の京」と言うことで「東京」となったのです。

「東京都」と「京都」とは

「東京都」は明治維新で江戸から「東京府」となり、後に「東京都」と改められました。

「東京」が日本の首都になるまでは紆余曲折が有ったのです。

明治維新や天皇が京都から東京に移られたことなどが決め手になっています。

「京都」は千年の都であったことは間違いなく、天皇家の故郷でもあり京都市民は今でも天皇は京都にお帰りになると思っているかも知れません。

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