「トランジスター」と「半導体」の違い・意味と使い方・由来や例文

トランジスターは「半導体の性質を持つ電子部品のこと。」

「半導体」と言い換えると分かりやすい。

半導体は「半導体集積回路のこと」。

「集積回路」と言い換えると分かりやすい。

トランジスターは増幅機能とオンオフのスイッチング機能を持つ半導体電子部品のことです。

かつては真空管がその役割をしていました。

しかし、トランジスターも小型化になり、ついには半導体集積回路に代わったのです。

半導体と言うとこの集積回路のことを指すのが常識となっています。

「トランジスター」は真空管の代わり

「トランジスター」は真空管の次世代の製品として開発されました。

半導体の性質を持つ画期的な発明品です。

真空管は増幅機能とスイッチング機能を持つ電子部品だったのですが、半導体の発明で、トランジスターが製造されると同じ機能で小型化が可能になったため、ついには取って替わられてしまいました。

トランジスターラジオの爆発的な売れ行きでトランジスターは定着したのですが、更に小型化・微細化が進むと集中回路にとって替わられるようになりました。

「半導体」は集積回路のことを指すようになっています。

半導体自体の性質は金属の様な伝導体とゴムの様な絶縁体の中間的なもののことを言いますが、具体的にはシリコンとなります。

半導体集積回路は大容量のデータを保管し高速の演算をするのです。

今や身の回りにある電気電子機器はすべて半導体が使われていて、社会の仕組みは半導体なしでは動かなくなっています。

「トランジスター」も半導体なのですが、真空管に比較すれば小型化されたものになっていたため、小型と言う意味で良く使われました。

「トランジスターグラマー」「トランジスターラジオ」などがありました。

真空管も超小型のものが造られましたが、限界があります。

しかし、時代が進むと一世風靡したトランジスターもそれをはるかに凌ぐ微細なLSIと言う半導体集中回路が登場し、ついには廃れたのです。

「トランジスター」は真空管に代わる製品として開発され、一世風靡をしました。

「半導体」として先駆けとなるものでしたが、小型化によりLSIに替わられた歴史を持ちます。

シリコンにより作られる半導体素子はあらゆる電気電子製品に搭載され、大活躍しています。

世界的に半導体需要はすさまじく、供給が追い付かない事態になっているのです。