セロハンは「木材を原料とした透明なもののこと」。

「セロハン紙」と言い換えると分かりやすい。

フィルムは「石油を原料とした透明なもののこと」。

「ナイロン」と言い換えると分かりやすい。

セロハンは透明なフィルムと言うイメージが強いものですが、他のフィルムと決定的な違いは天然素材の木材から作られていることです。

化学フィルムのようなイメージですが、紙に近いものです。

「セロハン」は木材由来のもので紙に近いもの

「セロハン」は木材繊維のパルプをアルカリ薬品で溶解しビスコースとし、スリットを通してフィルム状にしてから硫酸処理を行い、中和させセルロースに戻すと言う製造法を取ります。

硫酸により透明になるのです。

非常に透明性があり、引っ張り強度もありますが手で裂くことが出来、また、ひねることもできるものです。

飴の個包装用として重宝されてきましたが、近年は製造元がほとんどなくなり、ひねり包装は化学繊維のハイブロンで代用しています。

「フィルム」は石油由来の製品

「フィルム」と聞くとセロハン以外は、ほとんど石油から製造される化学製品になります。

合成樹脂をシート状に引き伸ばし巻き取りロールにしたものを言いますが、その種類は非常に多く複雑多岐に亘ります。

代表的なものではポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ビニールなどがあります。

用途もあらゆる分野に応用され、包装フィルム、機能性フィルム、光学フィルム、写真フィルムなどがあります。

「セロハン」はセロテープ、「フィルム」は産業全体

「セロハン」は製造元が限られたことで一方的な価格の高騰を招き、代替品が使われるようになっています。

セロテープやラッピングなどではかろうじて使われていますが、他はフィルムに置き換わっています。

「フィルム」やプラスチック製品は今や社会全体で使われる必需品となりましたが、海洋汚染や過剰包装など負の側面が問題となっています。

「セロハン」と「フィルム」とは

「セロハン」は紙と同じパルプから作られます。

化学処理により透明感のあるフィルムになっていますが、紙に近いものになります。

近年の製造ひっ迫で高騰を招き、セロテープなど一部の使用に限られています。

飴の個包装もひねり適正フィルムに置き換わっています。

「フィルム」は石油由来の製品であり、社会の必需品になっています。

種類も用途も多岐に亘り使用過剰から海洋汚染を招く結果となっています。

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