縄文土器は「縄文時代に作られた土器のこと、縄文のある土器のこと」。

「火焔土器」と言い換えると分かりやすい。

弥生土器は「弥生時代に作られた土器のこと」。

「壺形土器」と言い換えると分かりやすい。

「縄文土器」は「縄文式土器」とも言われ、縄目紋様が土器に有ったことに由来します。

「弥生土器」は「弥生式土器」とも言われ、「縄文土器」の後に現れたものを言います。

「縄文土器」は縄文時代の土器

1万年前の日本の縄文時代は「新石器時代」に相当します。

狩猟が主に行われた時代で、「磨製石器」が使われています。

料理の煮炊き用容器として「縄文土器」が作られました。

中でも火焔土器は有名で、上部の取手の部分に火焔を模した装飾がある土器です。

また、他の土器には縄やむしろでデザインされた模様があることも大きな特徴です。

「弥生土器」は弥生時代に使われた土器

弥生時代には「青銅器や鉄器」が伝来しています。

その頃、縄文土器から「弥生土器」に移行をしています。

手作りの縄文土器と違い回転台を使った薄手で堅いものが作られています。

また、用途目的に合った土器として煮炊き用の容器、穀物貯蔵用の壺、食事を盛る高坏、鉢などが作られています。

弥生時代は次の古墳時代まで続きます。

「火焔土器」は縄文土器の一部

「火焔土器」は縄文土器の一部として主に新潟県の信濃川流域から出土されています。

全国では200遺跡から出土しています。

縄文模様は見られず、粘土紐をS字状にしたものや渦巻状にしたものが付けられています。

上部には4つの取手と思われるものがあり、炎を模した装飾が見られます。

深い鉢の形をしていて煮炊きに使われたと言われています。

「縄文土器」と「弥生土器」とは

「縄文土器」は、縄やむしろの模様が付けられた土器や火焔土器が特徴です。

石器は「磨製石器」が使われていました。

「縄文土器」は煮炊きに使われていたと考えられます。

火焔土器は炎の装飾が特徴ですが、縄目などはありません。

変わりにS字や渦巻き模様が見られます。

「弥生土器」は回転台やろくろの使用、薄焼き、目的別の土器などが特徴です。

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