招集は「招き集めること、集まるように促すこと」。
基本的には人を集める、または集まるように促す行為と言えます。
地位が高い人物が行うことが多いです。
動員は「目的を果たすために人などを集めること、動かすこと」。
招集に似たような部分を持っていますけど、動かすという意味も含まれているので、そこに特徴があります。
「招集」の意味
招集とは、招き集めること、集まるように促すことです。
人などが集まるように働きかける状況を指していますけど、基本的にはそういったことができる人、ある程度高い地位にある人が行う行為です。
したがって、実際に招集を行える人はかなり少ないと言えます。
招集によって、集められる側に当たる人は世の中に多くいると思われますが。
「動員」の意味
動員とは、目的を果たすために人を集めること、動かすことです。
動員に関しても、ある程度地位が高い人が行うことになりますけど、動員される可能性は誰にもあるでしょう。
また、人を集めるだけではなく、動かすこと、つまり場所や配置などを変えるという意味もあるので、そこは招集とは大きな違いになると言えるでしょう。
ここを覚えておくと良いと思います。
「招集」と「動員」の用法や用例
「社内で新しくプロジェクトが立ちあげられることとなり、特に優秀と言える人材が招集されることになった。
今回のプロジェクトはかなり大切みたいだから、人選も気合が入っているのだろう。」
「戦時中は本当にいろいろな人たちが動員されることになったんだ。
その辺に住んでいる民間人でも戦争遂行のために駆り出される状況であり、本当に大変な時代だったんだな。」
招集と動員はともに人を集める意味がある
招集と動員については、ともに人を集めるという意味があります。
したがって、その点を見ると同じような言葉に見えてくるでしょう。
しかし、動員に関しては人を動かすという意味がありますから、そこで招集とはちょっと違った意味を持つ存在と評価できます。
でも、全体的に見ればそこまで意味は変わらないので、使い分ける際には気を付けていきましょう。