「シャンパン」は、シャンパーニュの略称。

フランスのシャンパーニュ地方で指定された地域内の指定されたブドウ品種のみを使用して製造される瓶内二次発酵の発泡性ワイン。

「スパークリングワイン」は、世界中どこでも製造可能な発泡性ワイン。

ブドウの種類も限定されない。

製法は瓶内二次発酵、タンク内二次発酵、ガス充てん式のいずれでもかまわない。

シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方名に由来する、ここで製造される発泡性ワインのこと。

フランスのシャンパーニュ地方では、その昔、気温がひくく、一旦発酵が止まっていたワインが、春先に再発酵して瓶内で二次発酵することがあり、それを製品化して有名になたものがシャンパーニュ(シャンパン)の起源とされている。

この発泡性ワインがイギリスで珍重され、世界的にシャンパーニュ(シャンパン)という名前が発泡性ワインの代名詞ともなっているが、厳密には、シャンパ―ニュ地方で製造された瓶内二次発酵の発泡性ワインだけがシャンパーニュ(シャンパン)と呼ばれる。

スパークリングワインとは、泡だっている発泡性ワインのこと。

世界中のどこでも、どのような製法を用いても、どのような品種で作っても、発泡していればスパークリングワインと分類されている。

シャンパンという言葉がスパークリングワインの代用とはならない。

なぜなら、シャンパンはシャンパ―ニュ地方のブドウを使い、シャンパーニュ地方で製造された、瓶内二次発酵の発泡性ワインを限定的に指すものだからである。

スパークリングワインとは一般的に泡だっているワインの総称である。

「スパークリングワイン」と「シャンパン」の味わいの違い

そもそも、「シャンパン」では使うブドウがきめられていて、その味わいには、かなりの酸とミネラル感があり、非常にエレガントでどのような食事にも合うとされ、高価である。

「スパークリングワイン」の中にも、高価でエレガントなスタイルのものもあるが、一般的に「シャンパン」には及ばない、とされている。

世界の愛好家の熱いまなざしは高級シャンパンに向けられている。

「シャンパン」は、なぜ「スパークリングワイン」より高価なのか。

「シャンパン」が特別な製法で、厳しい規定のなかで製造されていることは周知のことで、一本、5000円を上回るものが多いが、市民権を得ている理由はそのエレガントで唯一無二の味わいにあるといえる・「スパークリングワイン」が数百円のものから存在しているのは、味わいの違いと泡のきめ細かさの違いが歴然で、両者は明確に区別されるべきである。

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