「相手に対して、納得や理解を求めること」という意味で、本来は了承というのは相手に対して自分が理解したという意思を示す言葉であると言えます。
しかし、ご了承という表現に関して言えば、そういった意味で使うよりは相手に対して理解を求めるという意味で使われることが多いです。
つまり、了承とご了承では立場が変わるということなのです。
「ご了承」の意味
ご了承というのは、例えばご了承くださいという言い方のように、特定の人たちに対して理解してほしいという願いを伝える言葉になります。
理解をした側が使うのが了承ですけど、ご了承に関しては理解をさせたい側が使うということになります。
そして、ご了承くださいというのはかなり定番の言い回しなので、いろいろな機会で見ることがあります。
「ご了承」の使い方
ご了承という言葉は、たいていは相手にとって不都合なことに納得してもらいたいときに使います。
あらかじめ不都合なことが生じることが分かっているときに、そういったことが起きるはずですが、理解してほしいという意味を込めて、ご了承くださいという表現を使うのです。
こういう意味合いで使われるケースがほとんどであると言えるでしょう。
「ご了承」の例文
「当社ではお客様都合での返品は受け付けておりません。
あらかじめご了承ください。
なお不良品など、当社の方に責任があると認められた場合にはその限りではありません。
送料などを当社が負担し、新しいものに交換させていただきます。
ただ、返品をされる場合には、あらかじめ当社の方にご連絡をいただけると幸いでございます。」
ご了承は使い方が決まった言葉
了承という言葉であれば別ですけど、ご了承に関して言えば使い方はほぼ決まっており、ご了承くださいという言い方をしたうえで、相手に対する理解を求めるような機会で使うことになります。
会社が顧客に対して使うようなシーンはよくあります。
だから、ご了承という言葉に関してはWEBサイト上で見るような機会も多いですし、割と見慣れた言葉なのです。