「尽くす」は、自らをなげうってそのもののために精一杯の働きをすることです。

英語では「to do one’s best 」で表されます。

「終生がん治療の研究に尽くした」は「He devoted his life to cancer research .」です。

「励む」は、精を出すことです。

力を尽くして行うことです。

英語では「work hard」「apply oneself to」「strive to」で表されます。

「いそしむ」という意味の場合「work hard」「apply oneself to」を使います。

「懸命につとめる」という意味の場合「strive to」です。

「学業に励む」は「apply oneself to one’s studies」「work hard at one’s lesson」です。

「尽くす」の意味

「尽くす」は、以下のような意味です。

①ありったけのものを出し切ってしまうことです。

②自らをなげうってそのもののために精一杯の働きをすることです。

尽力することです。

③「筆舌に尽くしがたい」という形で、「言葉では十分に表せない」という意味を表します。

以下のように使います。

手を尽くして探す 会社再建に力を尽くす 社会発展に尽くす 組織のために尽くす
議論を尽くしたとは言えない 悪事の限りを尽くす 贅を尽くした建物 万全を尽くす

「励む」の意味

「励む」は、気持ちを奮い起こして熱心に物事を行うことです。

精を出すことです。

力を尽くして行うことです。

浄瑠璃(用明天王職人鑑)に「心すずしく義兵をおこし、一戦を励み申すべし」とあります。

以下のように使います。

学生は学業に励むべきだ 日夜家業に励む 政務に励む首相
黙々と練習に励む せっせと人形作りに励む テスト勉強に励む

<尽と励の漢字>

「尽」
字義は「つきる」「つくす」「つかす」「ことごとく・すべて」「つごもり」です。

解字では会意です。

甲骨文字では「聿+皿」で構成されます。

「聿」の部分は「はけを手にした形」を表します。

「皿」の部分は「器」を表します。

これらにより「器の中を刷毛ではらって空にする」を表し「つきる」を意味します。

「励」
字義は「はげむ」「はげます・すすめる」です。

解字では、「力+厲」で構成されます。

「厲・れい」の部分は「みがく」を表します。

これらから「つとめてみがく」を表し「はげむ」を意味します。

<会意>
「六書」とは、「象形」「指事」「会意」「形声」「転注」「仮借・かしゅ」のことです。

これらは、漢字の字形の構成及び用法に関する六種類の原則です。

「会意」は、六書の一つです。

いくつかの漢字を組み合わせて字義を導き出す方法のことです。

「尽くす」は 自らをなげうってそのもののために精一杯の働きをすること、「励む」は 精を出すこと、力を尽くして行うことです。

「尽くす」「励む」は、類語です。

共通する意味は「精一杯努力する」です。

「尽くす」は、「あるだけのものを全部出し切って何かをする」という意味です。

「~の限りを尽くす」は「あるだけのものを全部やってみる」という意味です。

また、「力を尽くす」は「他のもののために力の限り働く」という意味を表します。

「励む」は「心を打ちこんで一生懸命に頑張る」という意味です。

人のために何かやるのではなく、自分の本来の務めや、自分自身で決めた自分のすべきことを一心にする場合に使います。

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