「拙い(つたない)」とは、達者ではない、巧ではない、上手ではない、ということを表します。

一般的には「拙い○○」というような言い方をします。

拙いの後に続く言葉により、劣っている、たどたどしい、未熟、下手というような意味になります。

「拙い○○ではございますが」等、自身のしたことに使うことが多く、謙遜やへりくだった気持ちを表します。

「拙い」の意味

「拙い」の一般的な読み方は「つたない」だと思いますが、もうひとつ「まずい」という読み方もあります。

読み方が「まずい」であっても、意味は「つたない」と同じく、達者でない、下手という意味になります。

「不味い」という言葉もありますが、こちらは美味しくない、よろしくないなどの意味となります。

「拙い」という言葉は、ネガティブな言葉ではありますが、人に悪い印象を与える言葉ではないと思います。

それは、自分を卑下したり、相手に謙遜する場合に使うことが多いからです。

「まだ未熟者ですが」といった、へりくだった印象を与える言葉です。

「拙い」の使い方

拙いという言葉は、自分の事にも、人のことにも使うことができます。

いずれも、悪意はなく、今はまだ下手だけど、頑張っているというような好意的な印象を与える言葉です。

・拙い説明でしたため、ご不明な点があればなんなりとお尋ねください。

・拙い進行役ではありますが、皆様のお力を借りて式典を盛り上げていければと思っております。

・あの新人作家の作品はまだまだ拙い文章も多いが、将来有名になるかもしれない。

・拙い演奏ではあったが、観客には充分演奏者の気持ちは届いたと思う。

「拙い」の反対語

「拙い」は。

技術的にもまだ勉強や努力が足りず、経験も未熟であるという意味になります。

その反対語ですと、「巧みだ」や「優れている」や「上手だ」というものになると思います。

悪意や軽蔑をもって「あの人の〇〇は、拙い」という皮肉を込めて使う人もいます。

ですが、今は拙いが将来は巧みだ、優れていると言われるのではないかと、希望を感じさせる言葉です。

「拙い」まとめ

「拙い」とは、「下手」であり「未熟」であるということです。

自分をへりくだるために使うことも多くあります。

謙遜語であるため、本当はそうでもない場合にも、ビジネスマナーとして使う場合もあります。

人に使う場合でも、概ね良い意味で使うことが多いです。

ネガティブな言葉であっても、あまり悪い印象を与えない、便利な言い回しです。

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