落雁は「蒸した澱粉質の粉に砂糖などを混ぜ型に入れて乾燥させた和菓子のこと」。

「澱粉菓子」と言い換えると分かりやすい。

和三盆は「砂糖の和三盆を色付けして型に入れ固めた和菓子のこと」。

「砂糖菓子」と言い換えると分かりやすい。

どちらも焼いたりせず蒸した粉を固めて乾燥させた干菓子になります。

「落雁」は中国伝来の菓子になります。

「落雁」は中国伝来の干菓子

「落雁」はもともと中国の「南落甘=なんらくかん」と言う菓子が伝来したことで日本に広まりました。

「南落甘」が「落甘」となり「落雁」となったものです。

近江の堅田落雁に因んだという説があります。

米粉や麦粉などを蒸し、砂糖や水飴を混ぜてさまざまな型に入れ固めて乾燥させた干菓子になります。

「打ちもの」とも言われています。

大変に歴史のある菓子となります。

「和三盆」干菓子は和三盆糖から作られた干菓子のこと

「和三盆」は「落雁」に似た菓子のことで、「和三盆」と言う高級砂糖を原料に作られた干菓子のことです。

「和三盆」は四国東部でのみ作られる竹糖と言うサトウキビの一種から採られた和三盆糖でできています。

「和三盆菓子」は讃岐和三盆や阿波和三盆など限られた地域で作られています。

「和三盆菓子」は「落雁」とは異なり100%和三盆糖と言う砂糖から出来た干菓子のことです。

「落雁」や「和三盆」などの干菓子とは

「干菓子」は水分が20%以下のものを言いや生菓子や半生菓子とは区別されます。

せんべいや焼八つ橋も干菓子ですが、普通、干菓子と言えば「落雁」系の菓子や「和三盆」菓子など、粉から作られた菓子をイメージします。

他にも、おこしや甘納豆、五色豆、金平糖などがあります。

「落雁」は「打ちもの」と言い、干菓子には他に「押しもの・掛けもの・焼もの・あめもの」などがあります。

「落雁」と「和三盆」とは

「落雁」は米粉や麦粉などの粉を蒸したものに砂糖などを入れ、型に入れて成型し、乾燥させた干菓子になります。

中国の「南落甘=なんらくかん」が伝来して広まったものです。

「和三盆」は砂糖のことも言いますが菓子としては和三盆糖を100%使い、型に入れて成型し乾燥させた干菓子のことです。

「和三盆」は四国を中心に作られています。

おすすめの記事