箱は「ものを入れる道具のこと」。

「物入れ」と言い換えると分かりやすい。

函は「手紙などを入れる文箱のこと」。

「文箱」と言い換えると分かりやすい。

「箱」も「函」も「はこ」と読みますが、通常の「はこ」のイメージでは「箱」を使います。

「函」はあまり使いませんが「通函・通箱」」の様な場合には「函」が良いようです。

「箱」はボックスのこと

「箱」は物を入れておくボックスのことです。

語源的には「竹でできた箱」という意味で厚紙やダンボール、プラスチックなどで作られるものになります。

「重箱の隅をつつく人」「玉手箱は何なのか」「鑑定には骨董品の箱書きが大事となる」「箱入り娘なので」「列車やバスにいるスリとは箱師のこと」「旧約聖書のノアの方舟」「箱舟という船の形がある」などと使います。

「函」もボックス

「函」は「箱」のことを言います。

英語でも「ボックス・ケース・チェスト」などと言い、「箱」と同じに使います。

日本では漢字が異なりますから、「函」は限定的にしか使われません。

語源的には「矢を入れる入れ物」の意味とされています。

「通函」「投書函」の他、地名に使われ「北海道の銭函海岸」「函館市」「青函トンネル」「函南」などと使われます。

「箱」と「函」の専門的区別

書籍を入れる「箱」の製造を行う業界では「箱」と「函」は区別されているようです。

貴重な本は一冊ずつ「箱・函」に入っているものが多く、その「箱・函」の形から区別がされています。

よくある「ケースに本を差し込む方式」を「サック式函や蓋付き函」と言い、かぶせ蓋をする共蓋(重箱)方式を「箱」と呼んで区別します。

「箱」と「函」とは

「箱」と「函」は「はこ」と読み「物を入れる道具」のことを言います。

一般的には「箱」を使い限定的に「箱」が使われます。

「函」は「投書函」「通い函」「函館市」「銭函海岸」「函南」と使い、「箱」は「紙箱」「賽銭箱」「箱書き」「玉手箱」「箱入り」「箱根」「筆箱」「硯箱」「文箱」「重箱」「箱舟」「方舟」などと使います。

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