「厠(かわや)」とは、便所、今でいえばトイレを意味する言葉です。

昔は高齢の方を中心に使われていたようです。

「厩(うまや)」は、馬小屋を意味する言葉です。

かつては、読みのまま「馬屋」とも書かれていたようです。

「厨(くりや)」は、台所や調理場を指す言葉です。

この字は「厨房(ちゅうぼう)」という言葉にもあるので、どこを指すのかイメージしやすいと思います。

厠(かわや)とは

「厠」という言葉は今や使われなくなりましたが、トイレを指す言葉としてかつて使用されていました。

「厠」は「川屋」とも書くことができます。

これは、『古事記』にも登場するほどの言葉です。

昔は、川に小屋を建ててトイレとして使っていたとされています。

そして、排泄物は川に流していたようです。

また、昭和初期まではトイレを一つ屋根の下に設置するのではなく、少し離れたところに設置していた家が多いことから、母屋のそばにある「側屋」から来たのではないかとも考えられています。

厩(うまや)とは

「厩」という言葉は、馬小屋のことです。

その読み方の通り、「馬屋」がルーツとなっています。

当時は、馬を飼っている家が多く、いわゆる農耕のために用いたり、物を運んだり人を乗せたりする役割を馬が担っていました。

現在でも、競馬の世界で「厩舎(きゅうしゃ)」「厩務員(きゅうむいん)」などの言葉でこの漢字が使われています。

厨(くりや)とは

「厨」とは、調理場や炊事場、台所を表す漢字です。

苗字でも使われている「御厨」は、「神様の台所」、つまり神様に捧げる食事を調理する場所を意味します。

「厨房」という言葉からも、この漢字の意味を読み取ることができます。

また、料理人のことを「厨人」とかつて呼んでいたようです。

もともとは、料理や炊事をして黒くなっている場所ということから来ています。

漢字が似ている厠・厩・厨

厠・厩・厨とも同じ「がんだれ」の部首を持ち、形としては似ています。

そして、この三つには異体字がありますが、これらも「広」「庫」などに用いられている「まだれ」がすべてに使われています。

どちらも建物ということになりますが、読み方をしっかり理解すれば、おのずと意味も見えてくる漢字になっています。

また、それぞれ別の単語で使われているものもあるので、目にしたことのある人は、パッと見ただけで正しく読むことができると思います。

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