余裕は「物理的や精神的に余分なものがあること、余っていること。」

「余分」と言い換えると分かりやすい。

ゆとりは「物理的や精神的に遊びのあること」。

「遊び」と言い換えると分かりやすい。

「余裕」も「ゆとり」もほとんど同じに使われていますが、多少の違いもあるようです。

「ゆとり」は「ゆたか」と同源とする説もあり、「ゆったりしていること」の意味合いの強い言葉です。

「余裕」はプラスアルファがあること

「余裕」はもともと余っていることを表す熟語です。

「余」は「餘」の略字で「食べ物が余っていること」を表し、「裕」は「衣服が余っていること」を表した漢字です。

「余裕」は「余っていること」の意味が強い言葉です。

「少しでも在庫は余裕を持っていた方が「まだ、余裕はありますか」「気持ちに余裕がなかった」などと使います。

「ゆとり」は遊びを含むこと

「ゆとり」は「ゆたか」と同源とする説があり、「有り余ること」「ゆったりとしていること」などの意味で、「余裕」の同義語になります。

本来必要ではないのだが、あった方が機能的にスムーズになる「遊び」を含むことです。

「車のハンドルには遊びがありゆとりを持たせている」「機械の駆動部分には遊びが必ずあり、全体にゆとりのあるものになっている」などと使います。

「余裕」と「ゆとり」の用例

「余裕」と「ゆとり」はほとんど同じに使いますが、まれに共通に使えない場合もあります。

意味としては「余裕」は「100プラス10」の「10」のことを言い、「ゆとり」は「100で良いのに110あること」を言います。

「余裕」は「余りのこと」、「ゆとり」は「必要以上の部分を含むこと」を意味します。

そのような意味があると使えないことになります。

「余裕」と「ゆとり」とは

「余裕」は物理的や精神的なプラスアルファの余力のこと、「ゆとり」は物理的や精神的にすでに余力を含んでいることです。

強いて言えばそのようなことですが、基本的に同義語になります。

「余裕」は「余り」の意味が強く「ゆとり」にはないものです。

「まだ、余裕は残っていますか」という場合、「また、ゆとりは残っていますか」とは言えません。

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