「シカト」と「総スカン」の違い・意味と使い方・由来や例文

シカトは「仲間外れにすること。」

「仲間外れ」と言い換えると分かりやすい。

総スカンは「全体で一人を孤立させること」。

「孤立」と言い換えると分かりやすい。

「シカト」は花札から出た言葉で、もとはやくざ言葉でした。

「総スカン」は全体が一人を孤立させることで、パワハラなどそれだけの原因がその人にあるから起きることです。

「シカト」は無視すること

「シカト」は花札の「十月を表すもみじと鹿」から出た言葉です。

「鹿十」の「シカトウ」が「シカト」になったものです。

「鹿が横を向いていること」から「無視すること」になったと言われます。

無視、いてもいないことにするなどの行為を言います。

さまざまな「仲間外れ行為」を行うことで、その人を孤立させることをします。

「総スカン」は周囲にいる人が特定の人に抗議する意味で、孤立をさせる行為です。

「総」は全体や周囲の人のこと、「スカン」は「好かん」と言う関西弁です。

いうなれば集団的な「シトカ」行為と言えます。

「総すかん」の対象となっている人は周囲の総意に逆らう異論を言う人か、パワハラを行う人などに成ります。

会社の上司がなりやすいものです。

「シカト」をするのは一人または数人が行います。

特定の相手を無視することをするのですが、仲間外れと言う行為をいろいろな仕方で行います。

何かを分ける際にもその人を外すことや、話をしないこと、聞かれても知らん顔をすることなど「いやがらせ」を行います。

周囲にもシカトするよう勧めることや「村八分」的なことをします。

「村八分」を集団で行うのが「総スカン」になります。

「シカト」は個人的に行うことが多く、特定の相手を無視することです。

立場が相手より強い場合はいじめのように陰惨な行為となります。

周囲にも勧める恐れもあります。

「総スカン」は集団が特定の人を非難する目的で、無視をすることです。

集団的シカトとも言えます。

パワハラやセクハラをする上司などが対象となり易いものです。